大きな愛を与えるものは大きな罪が赦される
北川景子さんは好きな女優、
美人なだけでなく哀愁もあるしギャグのセンスもある。
貧困で追い詰められて覚醒剤の売人となり収入を得る中、
嫌悪感なくみられたのはバイオリンの音色があったからだと思った。
最期はみんなどうなってる?
主な登場人物
北川景子:永島夏希:2人の子どもをシングルで育てている。大阪から借金で逃げてきた。
ラブホテル「ファニーズ」で清掃パート
人妻スナック「楽園」でホステス
地球儀を作るパートを掛け持ちしている。
小春:夏希の子ども、バイオリンの才能があり、授業料を道端でバイオリンを弾いて自分で稼ぐ。
授業料は1500円。
小太郎:夏希の子ども、やんちゃ坊主、保育園の子どもに障害の残る傷を負わせてしまう。
森田望智:芳井多摩恵:柔術家、ジムの社長が夜逃げ
佐久間大介:池田 海:多摩恵の幼馴染、母親が逃げた時、多摩恵がそばにいてくれたと恩を感じる。多摩恵が好き。だけど、多摩恵の現在を理解していない。(多摩恵は身体を売って生計を立てている。)
田中麗奈:裕福な家の奥様、娘が覚せい剤使用で死ぬ
渋川清彦:岩倉探偵:元警察官
渋谷龍太:サトウ:覚せい剤売人のボス:夏希の母性に惹かれているところがある。
あらすじ①ぎりぎりの生活/多摩恵との出会いと売人への道
夏希はラブホテル「ファニーズ」の清掃員、
人妻スナック「楽園」、
地球儀を作るバイトを掛け持ちして働いている。
逃げた夫の借金を背負って、いつもお金がなかった。
所持金は小銭だけになった。
ガスが止まった。
小太郎は相変わらず元気でうるさい。
小春は学校で給食を早食いしておかわりし、一部同級生女子にうざがられていた。
区役所にも行って頭を下げたけどお金はもらえない。
(行政は頭下げてもすぐには対処できないのだ。)
人妻スナックの帰り、ママからナイトフラワー(夜にしか咲かない一夜花)の鉢をもらう。
ある夜、夏希は泥酔した。
人妻スナックの帰り道、
覚醒剤の売人トラブルを見かけ、売人が持っていたエクスタシーを奪ってしまう。
同時に廃棄された餃子弁当も持ち帰る。
(ここで夏希の何かが変わる)
奪ったエクスタシーを売っていると
その島の売人に殴られ倒れてしまう。
それを助けたのが多摩恵だった。
多摩恵もお金が必要だったので
2人は
期間限定という約束で薬の売人に足を踏み入れてしまった。
元締めの「サトウ」は
子どものために薬の売人になろうとする夏希に興味を持ったみたいだ。
「サトウ」は自分の子どもを育てるために
誰かの人の子どもを不幸にしてもいいんだなって言う解釈だった。
あらすじ② 変化する生活と葛藤
売人を初めてからは
生活が変化するようなしないような感じの生活をする。
ひき肉を買うかステーキ肉を買うか迷う場面で
悩んだ末、ひき肉を購入、ハンバーグにする。
小春に借り物ではないバイオリンをプレゼントしたい時も
迷いに迷って多摩恵も出資してくれて、
中古バイオリンを購入。
少し生活が安定してきたように見えた。
あらすじ③ 急変する生活/小太郎が園児に障害を負わせる
以前、夏希が保育園の園児保護者にお詫びの手紙を書いて、先生に渡していた。
ということから、
小太郎は小さなトラブルが絶えなかったのだと推測される。
小春が同級生女子にバイオリンの絃をハサミで切られ、家で泣いていた時、
保育園から連絡があった。
小太郎が目に後遺症の残る怪我を負わせてしまったのだ。
怪我を負った園児の保護者は
慰謝料の件などは弁護士からと言っていた。
(保育園の園児ってこういうことが起こりえるから保険とかありそうなんだけど、ないからこういうことになってんだろうね。)
夏希は元締め「サトウ」に
今までの5倍仕事させてくれと言う。
ある日、夏希が家に帰ると
小太郎が覚せい剤MDMAの錠剤で遊んでいた。
(この場面を観て、完全に小太郎は一粒くらい食べてしまうよなって思った。)
夏希は驚いて、小太郎を叱るのだが、
考え直して、小太郎に謝る。
いつもは子どもが手の届かない高い場所にしまっておいたのに、
なぜ、小太郎は見つけてしまったのだろう。
① たまたまボール等が高い場所の覚せい剤に当たり、落ちてしまった。
② 夏希は辛いことを忘れようと自ら覚せい剤を使用していた。出しっぱなしにしていた。
あらすじ④ 夏希の客が死ぬ
早朝、警官から職質を受けた女性が
逃げたことにより、事故で死んでしまう。
夏希の客だった女の子だ。
売人から足がつくことを避けるため、
サトウは
夏希と多摩恵を始末しようと考えたと思う。
死んだ女子は裕福な家の子だった。
母親は元刑事の探偵を雇って、娘の行き先を調べていたところだった。
死んでしまったので、母親は覚せい剤の売人である夏希の家族を殺そうと考えた。
母親は探偵から銃を購入(300万)した。
それを持って、夏希のアパートに向かう。
一方、多摩恵はサトウの仲間に殴られ、絶体絶命。
サトウは3つの質問に答えられたら助けてやると言っていた。
多分、応えられていないだろう。
死んだと思った。
あらすじ⑤ 昼間なのにナイトフラワーが咲いていた意味
夏希と小太郎は旅行の準備をしていた。
その頃、アパートの前で
小春に近づく死んだ女の子の母親。
夏希は「パン」という音を聞いた。
なんだか胸騒ぎがする。
そして、どんどんどんと誰かがドアを叩く。
小太郎はお姉ちゃんの小春かと思い、ドアを開けに行く。
夏希はとっさに
小太郎、そっちへ行ったらあかん
と叫ぶ。
—————————————————————–。。。。。。。。。。
入ってきたのは
多摩恵と小春だった。
4人は楽しそうに笑いながら旅行の準備をする。
外には昼間なのに
ナイトフラワーが咲いていた。
感想
救いようがない結末の映画だ。
笑顔で終わっている理由はいくつも考えられてしまう。
1回目ははっぴいえんどだと思った。
多摩恵が死んだところも
小春が撃たれたところも
映像にはない。
2回目以降はみんな死んじゃったんだとわかった。
この映画の中で飾られた絵を解説されていて、深く掘り下げていらっしゃる方も大勢いらした。
私は観たままの感想を話したい。
絵は印象に残らなかった。
覚せい剤、駄目、ぜったい。
覚せい剤、売る方買う方どちらも悪い。
家族を養うために金のために
夏希は人間の心をどこかにしまったのだ。
助けてくれる人はいない。
ここが問題だ。
夏希には両親や兄弟、親戚、おせっかいな友人がいない。
子どもがいるけど、彼女はひとりぼっちだった。
多摩恵に家族になって欲しいと言い、彼女は少し救われたと思う。
私は他人の子どもは背負えんと思った。
この映画は何を伝えたかったのかな。
貧困家庭は行政に救ってはもらえない。
父親の借金は自己破産出来ないのかな。
そもそも行政には頼っていたはずだから、民生委員さんが何とかしてくれないのか?
多摩恵は母子家庭で育ち、母親はいなくなって、ひとりで生きてきた。
海も母親死んでひとりだった。
海はデリヘルの女の子をラブホテルに送っていく運転手をやっていた。
覚醒剤の売人が知り合いの人間だ。
多摩恵が好きらしい。
一方で、覚せい剤を購入する女の子、家は裕福だけど、何らかが原因で、家出。
母親が探すけど、その前に死んじゃった。
母親は覚せい剤を売った夏希を逆恨みし、銃を手に入れる。
娘の小春が
ママだって、私達のためにいろいろ我慢してるんだってとこには泣けた。
小春はママがいない時、
ケチャップライスを作ってくれてた。
ママへ
ってお手紙とともに。
ママにはバイオリンのお月謝千円を言い出せずに、自分で稼いでいたとは驚きだ。
すぐ、つかまりそうだけど。
小太郎はまだ小さくて我儘ばかり言ってたけど、もう少し成長したら小春みたいになったかも知れない。
もうちょっと踏ん張れば
もうちょっと我慢すれば
なんとかなったかも知れない。
という考えは何も不自由してない側が考えることで、すでにギリギリだったんだろうな。
外国人の生活保護が問題になっている。
そもそも外国人に生活保護費を払うのが問題だ。
日本の親子がご飯をちゃんと食べられるようになって欲しいと思った。
家族全員死んだのが、せめてもの救いなんだろうか。
ひとりで生き残っても生きていくのは辛い
そう考えてしまう物語だった。
お読みいただきありがとうございました。
