キャンピングカーをけん引して旅をするくらい仲が良さげなのに、
やはり大金には勝てなかったという映画。
冷淡に妻を捨てる夫は最低だ。
あらすじ
イタリアの新聞記者ウォルターは妻のイヴとキャンピングカーを引っ張って、旅をしていた。
ウォルターとイヴの夫婦は倦怠期で、
ウォルターは自分の性欲が訪れると、
イヴの気持ちを考えずにセックスを強要していた。
が、それくらい妻のイヴは魅力的だった。
イヴはウォルターとは意見も合わず、いつも怒っていた。
1人のヒッチハイカーを乗せたことで、夫婦は恐怖を味わうこととなった。
ヒッチハイカーはアダムという名前で
4人組で強盗した仲間のひとりだった。
200万ドルを持っていた。
ラジオからの情報で4人の内1人は死亡していた。
生き残って逃亡している2人が
夫婦とアダムが乗っている車を襲ったり、
イヴがアダムにレイプされそうになったりするが、
なんとかメキシコ国境までたどりついた。
アダムはウォルターにアダムの自叙伝を書けと取材をさせていた。
アダムの両親は善人だった。
20ドル給料が多めに入っていたら、きちんと返すような人物だった。
アダムはそういう両親の子どもなのだが、善人にはならず、悪党気質だった。
明日はメキシコ国境という晩、
アダムはイヴとセックスし、つい気を許してしまう。
イヴが抵抗しなかったからだ。
アダムはイヴに銃で撃たれ、死亡する。
キャンピングカーにアダムを隠し、200万ドルを得た2人だったが、
夫婦の意見は相変わらず合わなかった。
ウォルターは200万ドルを得て有頂天だった。
ドライブインで休憩すると
不良がからんできて、金を要求してきた。
イヴはお金を渡し、去ろうとしたが、
ウォルターは不良を逆なでするような言葉をはいてたち去った。
夫婦が出発すると不良らのバイクが追い抜いて行った。
彼らはウォルターの車をスリップさせようと油を撒いていた。
後からきた夫婦の車はすべって、
ハンドルをとられ、転倒してしまう。
イヴは息も絶え絶えで死にそうだが、ウォルターは大丈夫なようだ。
ウォルターはイヴを放置し、200万ドルが入ったバッグを持って歩き出した。
どこかせいせいしているような風貌だ。
感想
魅力的な妻より、大金を取った夫に天罰が下って欲しい。
夫は強盗した男アダムに妻が身体をゆだねた時、
何かが変わったのかもしれない。
が、妻のイヴは犯人に対してわざと大きく抵抗せずに身体を委ねて、油断させ、
銃で殺してくれたのではなかったか。
物語上、妻の味方の私は、腑に落ちない結果だった。
イヴ役のコレンヌ・クレリーは非常に魅力的な女性だった。
それがわかっただけで、価値のある映画だった。
お読みいただきありがとうございました。