ピアノ レッスン/THE PIANO ピアノの音に引き込まれて

鍵盤 映画鑑賞

映画が終わっても、このピアノの曲が深く心に残っていました。

マイケル・ナイマンの「楽しみを希う心」。

あらすじ

1852年、未開拓地ニュージーランドが舞台です。

ニュージーランドは南半球オーストラリアの右下にあります。

エイダは娘フロラとピアノを連れて、お嫁入りしました。

スコットランドからニュージーランドへは小さな舟に乗ってやってきました。

ニュージーランドは未開拓地でした。

夫のスチュアートはピアノが重いので、海辺に置いたままにしました。

エイダはピアノを弾くために案内をべインズに頼み、海へと歩きます。

海辺でピアノを弾くエイダはとても美しいです。

スチュアートはピアノと引き換えに原住民マオリ族から土地を譲り受けます。

ピアノはマオリ族と懇意にしているべインズの家に置かれました。

べインズはピアノのレッスンをしてくれるよう、エイダと交渉します。

レッスン1回ごとに黒鍵をひとつ返すという契約です。

べインズは少しもピアノを練習せず、

エイダのピアノを聴いたり彼女を眺めているだけでした。

べインズは要求をするようになりました。

最初はスカートのすそを少し上げるくらいでしたが、

日を追うごとに大胆になり、

ついには黒鍵20で裸になって欲しいとお願いするのでした。

べインズはエイグを好きになっていたのです。

エイグもまたべインズを愛してしまいましたが、夫のスチュアートにばれてしまいます。

スチュアートはエイグが家から出られないように、外側に鍵をつけました。

あらすじ②

エイダの心の中はどうなっていたのだろうか、

スチュアートの身体を手指を使って、もてあそぶようなことをするようになりました。

スチュアートは外側の鍵を外し、自分は外出します。

エイダの態度からもう大丈夫だと思ったのです。

しかし、エイダは鍵盤のひとつを外し、

私の心はあなたのものだとべインズにメッセージを書き、

それをフロラに持っていくよう、懇願するのです。

フロラはスチュアートにそれを持っていきました。

エイダの気持ちが自分ではなくべインズに向いていたのが寂しかったのです。

スチュアートは怒り、エイダの指を切り、それをべインズに持っていけとフロラに言います。

フロラは半狂乱になりながら、

ママに会ったら、ママはまた指を落とされると訴えるのでした。

あらすじ③

スチュアートは指の怪我で熱が出たエイダを優しく看病します。

しかし、毛布から出たエイダの足に欲情してしまいます。

エイダは何か言いたげで、スチュアートは顔を近づけました。

その夜、スチュアートはべインズを訪ねました。

エイグと頭の中で会話したことを伝えにきたのです。

「自分の意思が怖い。

何をするか分からない強い意志が、こう言った。

ここを立ち去らせて

べインズと一緒に。

彼なら私を救える。

目が覚めて

これが全部

夢だったと思いたい」

あらすじ④

海辺から旅立つエイダとフロラとべインズ。

ピアノも乗せています。

沖に出ると、エイダがピアノを捨てると言いだします。

反対していたべインズが折れて、

ピアノが海に投げ出されると、

自らピアノをしばっていたロープに足をからめ、

海底に引き込まれていきました。

しかし、途中で生きる選択をし、海上に上がっていくのでした。

新しい土地では、べインズが義指を作ってくれて、ピアノの先生をやっています。

話す訓練もしているそうです。

愛するべインズとの暮らしはとても幸せそうです。

感想

どれだけの距離を舟に乗り、お嫁に来たのだろうというのを1番先に考えました。

スコットランドはイギリスで、上の白地図の中央くらいに位置します。

歴史は知りませんが、アメリカ大陸に渡るのと同じように、ニュージーランドを開拓しに海を渡っていたのでしょうか。

すごいですね。

そして、ニュージーランドはオーストラリアの右下にあり

とてもとても遠いです。

流れるピアノのメロディが心地よくて、

エイダ・べインズ・スチュワートの気持ちがそれぞれ伝わってきました。

べインズはエイダと出会うべきして出会った人なのではないかと思いました。

掘っ立て小屋にエイダのピアノを置き、調律師をよんでいました。

ピアノにおける調律の重要性をわかっていた人物です。

(本格的にピアノを習う人・習わせたい人は、良いピアノと良い調律師が必要と、ピアノの先生から言われるそうです。ピアノは電子ピアノじゃ駄目と言われるとも聞きました。)

エイダは壊れていると認識していました。

海辺に放置されていたので、当然といえばそうです。

しかし、弾いてみて驚きました。

べインズの見かけはマオリ族みたいで、顔に入れ墨していて、上品には見えませんでした。

エイダは何かを感じたと思います。

スチュアートは優しい人柄なのでしょう。

エイダが馴染んでくるまでは自然にまかせようとしていました。

無理やり、夫婦になろうとはしていませんでした。

他の男性に奪われることは考えもしなかったと思います。

スチュアート役はサム・ニールです。

ジェラシックパークのアラン・ブラント博士です。

エイダの衣装が好きでした。

上半身は小さく、下半身はスカートを膨らませて素敵です。

スカートの中は張りぼてみたいなものが入っていて、

それはお手洗い用にも便利だったのだなと思いました。

エイダが三つ編みを駆使したヘアを作っていて、独得でした。

マオリ族の入れ墨は受け入れがたいものでしたが、

この映画では原住民の方々と敵対する内容でなかったので良かったです。

まとめ

小学生の頃、ピアノをやってみたい自分がいました。

それは親に言いもしませんでした。

ピアノの音楽に合わせ、適当に指を動かして、弾いているような気持ちになっていました。

結婚し子どもが習い事で始めた時は、こっそり自分も練習しました。

子どもがピアノを止め、ピアノが邪魔になった時、

処分しようという話になりました。

私は

それはそれは思い切って、

ピアノが習いたいとお願いしました。

ヤマハ音楽教室で大人のレッスンというのがあったのです。

もう15年以上前のことです。

レッスン代はおこずかいで大丈夫なくらいでした。

しかし、主人は「どこのセレブか知らないが、やめてくれ」と言い

その話は終わりになりました。

主人は忘れていると思います。

ここに吐き出すことによって、私も忘れたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

最後にまた同じ曲「楽しみを希う心」

ルイヴィトンのCM曲にもなっていたそうですね。

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