ロバート・ラドラムの小説「暗殺者」を原作にした映画です。
マット・ディモン主演によるジェイソン・ボーンシリーズ第1作。
大傑作です。
キャスト
ジェイソン・ボーン(マット・ディモン)
マリー・クルーツ(フランカ・ポテンテ)
デッド・コンクリン(クリス・クーパー):CIA幹部
ウォード・アボット(ブライアン・コックス):CIAでコンクリンの上司(CIA副長官)
ニッキー:CIAパリ支部の女性
あらすじ① 漁船に救助され、マリーとパリへ
嵐の夜、イタリア漁船が男(ジェイソン・ボーン)を救助しました。
船医がボーンの身体から弾丸2個とカプセルを取り出します。
ボーンは気が付くと、船医に敵意を表します。
しかし、なんとか
船医が落ち着かせ、現金を渡し、近くの港に降ろしてくれました。
(いい人はどこの国にもいるものです。)
カプセルの情報からチューリッヒの銀行や口座がわかりました。
銀行が開くまで、ベンチで寝ていたところ、警察官に職質されました。
手荒に扱われたため、倒してしまいました。
(勝手に身体が反応してしまったみたいです。)
スイスの銀行貸金庫には
各国の多額の現金、
自分の写真が貼られた名前がすべて違う各国のパスポート、
目の色を変えるためであろうコンタクトレンズ、
拳銃が入っていました。
銀行を出ようとした時にはすでに何者かが追ってきました。
銀行の職員がどこかに電話していたし、
警察官を倒してしまったので、そこから、警察に指名手配されたのかはわかりません。
ボーンはアメリカ大使館に逃げ込みますが、警察どころか軍隊にも追いかけられてしまいます。
とりあえずまいたところ、そこに居合わせたマリーにお願いし、
パリまで連れていってもらうことにしました。
あらすじ②パリのマンションから逃亡し郊外へ
ボーンは自分が何者かがわからず、悩んでいます。
カフェで、ボーンはマリーにそれを話しました。
自分はここに座るまでに
駐車しているすべての車のナンバープレートを暗記していること、
そして、出入口はどこに何ヵ所あるか、
どこに誰が座っていてどういう人間なのかを
わかってしまうことにも驚きが隠せません。
追っ手を撒くうちに惹かれあっていくふたり。
ボーンは車の中で眠ってしまい、それにはボーン自身が驚いていました。
(出会ってからの時間は短くても、信頼に値する相手だと感じたからこそ、理屈ではない何かが働いて眠ってしまったのだろうと思います。)
パリ到着後、ボーンのマンション前で別れようとしますが、
別れがたいふたり。
マリーが
「どうせ私のことなど忘れてしまう」と言うと、
ボーンは
「忘れっこないだろう。キミしか知らないのに。」
ふたりはボーンのマンションに入って、結ばれるのでした。
しかしマンションにもボーンの追手がやってきます。
追手がボーンとマリーの今朝の画像を持っていたため、怯えるマリー。
ボーンは自分がCIA工作員として政治家暗殺にからんでいることに気づきました。
記憶が戻ってきたボーンは
ワム・ボージーの暗殺に失敗したことを思い出したのです。
ワム・ボージーが子どもを抱っこしていたこと、そばに違う子どもがいたことが、彼の手を止めたのです。
暗殺の失敗で、
ボーンはワム・ボージーから追われ、
CIAは暗殺失敗の全てをボーンになすりつけるため、ボーンを追い、殺そうとします。
CIAは全勢力でボーン暗殺をするため、一緒にいるマリーのすべてを調べはじめ、先回りしています。
途中、マリーの元恋人を訪れますが、
CIA殺し屋”教授”(クライヴ・オーウェン)が忍びよってきました。
トレッドストーンの意味はまだわかっていません。
そいつが死ぬ前に話していました。
「俺達はトレッドストーンだ。
俺もお前と同じ一匹狼だ。
まだ頭痛がするか?
夜車を運転していると特にひどい、多分ヘッドライトのせいだ。
トラッドストーンが鎮静剤をくれた。
見ろよ、これが俺達の末路だ。」
何か薬がないと生きていけない、みたいな謎を残して、死んでしまいます。
あらすじ③ 誰から追われているのか。
ワム・ボージーはテレビで殺し屋に殺されかけたと語ってます。
自分を殺しにきたボーンを追っていました。
ボーンが死んでいると聞き、死体を確認しますが、
それはボーンではないことがわかりました。
その後、
ワム・ボージーがCIAの殺し屋に自宅で撃たれ死亡しました。
ボーンの仕業ではないのに、
コンクリンはボーンは仕事を終えたので24時間以内に戻ってくるとアボットに言いました。
ボーンはマリーの元恋人のところで殺した追手の荷物から、電話を発見し
コンクリンと接触しました。
自分の過去を聞き、記憶を取り戻しました。
コンクリンから
お前はアメリカ政府の所有物で
3000万ドルかけて育てた人間兵器だと言われました。
ワム・ボージーを殺すだけだったら、そこにいるニッキーでもできる。
こちらの描いた筋書き通りに
ワム・ボージーに怪しまれないように近づき、側近が裏切って殺されたという風に終わらせる予定だったらしいです。
マリーって子はどうしたと聞かれた時、
「足手まといだから殺した。」と言っていました。
ボーンは
今後一切自分とは関わるなと言い残し、去ります。
(CIAパリ支局で殺し屋らと戦う時、階段を上ってくる追手を飛び降りながら撃つとこはカッコイイです。)
コンクリンはCIAの刺客によって殺されます。
コンクリンは
ワム・ボージー暗殺をボーンが失敗したことを隠し、
アボットに知られる前にワム・ボージー暗殺を他の誰かにやらせたこと、
ボーンが生きていることを知った時、全力でボーンを殺しにかかったこと、
がばれていたのでしょう。
あらすじ③トレッドストーンって?
① トレッドストーンはワム・ボージー暗殺する作戦のことかもしれません。
② トレッドストーンはボーンのような人間、つまり殺人兵器人間をつくる作戦かもしれません。
最後のシーン、CIA副長官のアボットが偉そうな人達の前で
トレッドストーンプログラムは終わり、
ブラックブライヤー作戦をやることを宣言していました。
多くを語らず、詳しくは不明のままでした。
海の近く、旅行者にバイクをレンタルするお店がありました。
マリーが働いています。
そこにボーンが
「探すのが大変だったよ。」
ふたりは抱き合うのでした。
感想
何度観ても面白い映画です。
たくさんの謎を残しつつ終わります。
でも最後はなんとなくはっぴいえんど。
コンクリンが少しだけ語る殺人兵器としてのボーン、
ボーン暗殺のために送られ、ボーンに撃たれて死ぬ男が、辛いから死んでよかったともとれる発言、
謎です。
午後のロードショーでジェイソン・ボーンシリーズを4週連続で放映するみたいなので楽しみです。
お読みいただきありがとうございました。
おまけ
ジェイソン・ボーンシリーズのジェイソン・ボーン役はマット・ディモンです。
マット・ディモンを認識したのはこの映画からだと思います。
ダグ・リーマン監督はジェイソン・ボーン役を誰にするか悩んだのですが、候補に挙がった俳優をお知らせします。
ブラッド・ピット
ラッセル・クロウ
アーノルド・シュワルツェネッガー
トム・クルーズ
シルヴェスター・スターローン
んん~、今となってはマット・ディモン以外は考えられませんね。当たり役ってこういうこと。
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