ミッドサマー/じわる恐怖は背中からゾゾゾとやってくる。ディレクターカット版 アリアスター監督は恋愛映画だと言うが?

映画鑑賞

ミッドサマー/ディレクターカット版を観ました。

じわじわくる恐怖がくせになりそうです。

監督はこれは恋愛映画だと言ったそうです。

ん~、そうやって観ているとそういう風にも観れる。

ミッドサマーは

カルト宗教とメンヘラ女の話かと思ったらとっても恐ろしい映画です。

最初にマジックマッシュルームのスープを口にします。

マジックマッシュルームの効用を最大限に使っているホルガ村(私の解釈ですが)

ということを念頭において観るとわかりやすいと思います。

人と共鳴しているというか、その姿が異様です。

異様ですが、薬物のせいだと思えば納得できます。

ダニーの家族が自殺してしまう

双極性障害を持つ妹と両親が自動車ガスによる自殺をしました。

ダニーは連絡の取れない妹に何度もメールするのですが、怖れていたことが事実となり(家族の死)、パニックになりました。

彼氏のクリスチャンは大学院の仲間とペレの故郷(スウェーデン)を訪ねる予定を立てていました。

男だけで行く予定でしたが、

多分断るだろうということで、ダニーを誘います。

ダニーは同行することになりました。

クリスチャンに依存しているダニーを快く思っていない友人もいました。

ダニーはクリスチャンに依存してしまう自分自身を嫌だと思っています。

クリスチャンは本音はダニーにうんざりしているものの、突き放せない優柔不断なものが見えます。

ホルガ村(到着日)

夏至祭を迎えるホルガ村は着飾った村人で賑わっていました。

先に到着していた村出身のイングマールは

イギリス人のサイモンとコニーを連れてきていました。

ペレはイングマールらにクリスチャン・ダニー・ジョシュ・マークを紹介しました。

イングマールはドラッグをすすめてきました。

自分のペースでと1度は拒否するダニーですが、

和を乱してはいけない気がして、

受け入れてしまいます。

みんなは錠剤を服用し

ダニーはマッシュルームティを飲みました。

少したつと薬が効いてきました。

ダニーは自分の手に草が生える幻覚を見てしまい、

立ち上がって走った後に倒れてしまい、眠りました。

マジックマッシュルーム(シロシビン)にはこんな効用があります。

セロトニン:精神を安定させ、エンパシー効果が上がる、

オキシトシン:仲間意識が上がり、外部の者に排他的に

午後9時になっても白夜のために明るいので、調子が狂います。

みんなはホルガ村の中に到着しました。(2日目)

アメリカからの5人(到着2日目だと思われる)

ダニー

クリスチャン

マーク

ジョシュ

ペレはホルガ村の出身で今回みんなを招待してくれました。

ペレは何かとダニーに優しくしてくれます。

到着当日ダニーは誕生日でしたが、クリスチャンは忘れていました。

宿泊施設は独特な雰囲気でした。

ペレが語りました。

ここで寝るのは若者だけで36歳になったら労働者の家へ、

(年齢によって家が違うらしい。)

人生は季節だ。

18歳までの子どもは”春”

18歳から36歳までは巡礼の旅をする”夏”

36歳から54歳は労働の年齢で”秋”

54歳から72歳は人々の師となる”冬”

72歳からはどうなるの?という問いには答えませんでした。

3日目

鐘の音を合図に食事が始まり、次の儀式です。

村の儀式は村民でない人にとってはショッキングなものでした。

72歳になると一生を終え、高いところから石の上に身を投げる儀式、

うまく死ねなかった時は村民がでかいトンカチで顔をつぶし、とどめを刺しました。

婦人は即死できましたが、紳士は足から落下してしまい、意識を残したままでした。

紳士の痛みに共鳴したかのごとく、声を上げる村人たち。

死体はバーベキューのごとく火葬されました。

ジョシュとクリスチャンは論文のテーマを同じものとすることで、仲違いしました。

ダニーはクリスチャンに村を出ようと提案するので、この時はまだ正気でした。

4日目、

マークは神聖な木におしっこしてしまいました。

村人は怒り狂っています。

イギリス人のカップルは去っていきました。

(去っていったと思っていましたが、殺されていました。)

コニーは、サイモンは先に出発したと村人に言われます。

コニーはサイモンが自分に黙っていくのは絶対にないとわかっていて、村を飛び出しました。

クリスチャンとジョシュは各自でホルガ村のことを調べはじめます。

ルビ・ラダー(聖伝)は近親交配で生まれた子によって作られるそうです。

ディナー時、

クリスチャンの前にある飲み物だけが皆のものより、赤色が強いです。

パイを食べると、中から陰毛が出てきました。

マークは村の女性に誘われてどこかにいってしまい、その日から姿を見なくなりました。

ジョシュは夜中にホルガの資料(ルビ・ラダー)を画像に収めていたところ、殴られ倒れました。

5日目だと思います。

朝食時、ジョシュはいません。

ルビ・ラダー19巻が紛失したと報告がありました。

ジョシュとマークがいなくなったので、村人に疑われています。

メイクイーンを決める 6日目

メイクイーンを決める儀式の前に女性らは

何かをすりつぶしたものを水で溶いたものを飲み干しました。

ダニーは

しばらくすると、足に草が生えてくる幻覚をみました。

クリスチャンもまたその飲料を飲みました。

踊り続ける儀式で最後まで残ったのはダニーでした。

その直前にはスウェーデン語をも理解したみたいでした。

なぜ?

ダニーはメイクイーンになりました。

ダニーは死んだはずの母親を見ました。

神輿のようなものに乗せられ、村人が歌う中宴の準備されたテーブルに着きました。

そこには肉が置かれていましたが、それは72歳で死んだ人の肉ではないでしょうか。

つぶされた肉はつぶれた顔に見えました。

足が2本見えました。

クリスチャンは薬物でぼや~としていました。

正気ではありません。

ダニーは馬車に乗り、村を回りました。

クリスチャンは

マヤに誘われ、

フラフラしながら

小屋に入ります。

変な煙を吸うように言われます。

センターには処女のマヤがいて、回りには12人の裸の女性が囲んでいます。

クリスチャンがマヤと性交すると、回りの女性が共鳴し、感じる声を出すのでした。

とても気味の悪いシーンです。

祝福を終えたダニーは馬車から降り、

変な声がする小屋をのぞき、

クリスチャンの性交を見てしまいます。

村の女性がダニーが興奮するのに合わせ、一緒に呼吸したり、叫んでくれたり、泣いたりしてくれました。

クリスチャンは性交を終え、裸のまま小屋から出て、逃げました。

土の中から足が出ていました。

黒い足でした。

違う小屋に入ると、

マークが吊るされていました。背中の肉を羽のようにして、目には黄色い花が差し込まれていました。

肺が動いていました。

薄っすら生きているのかもしれません。

村人がやってきて、変な粉をクリスチャンにかけました。

口が聞けず、動けないようにされたのです。

ホルガ村の人々

閉鎖的な村は血が濃くなってしまうので、

時々外部から男を連れてきます。

マークとクリスチャンは精子提供者となりました。

ホルガ村の人々は全員白人でしたので、白人以外は殺して生贄にしていると思います。

村民のひとりが話していましたが、わざと近親相姦をして純粋な人間を作ることもあり、それがルビンという少年でした。(容姿に異常が見られました)

純粋な人間というくくりは多分村人以外の血が入っていないということを指していると思います。

夏至祭という9日間の饗宴で、いつもみんなはテーブルを並べて食事します。

全員同じ食べ物と飲み物です。

飲み物には薬物が入っていると思います。

いつも薬物を口にしていて、みんなが異常な精神状態なのかもしれません。

最後の生贄

7日目

メイクイーン(ダニー)が最後の生贄を選ぶ権利を持っていました。

村人のトービヨンかクリスチャンが9番目の生贄になるのです。

ダニーは悲しそうな顔をしています。

ダニーはクリスチャンを選びました。

その後、

8日目?

小屋には9人の生贄がいました。

⑨クリスチャン:意識はあるものの声は出せません。熊の毛皮に入っています。キョロキョロしている目が恐怖を感じている目ではなく、驚きというか何だ?何だ?みたいな目です。

④ジョシュ:ルールを破ってルビ・ラダーを画像におさめる。

③マーク:神聖な木と知らずにおしっこしてしまう。藁が口と目に詰められていた。ピエロの恰好をしていた。

①サイモン(イギリス人の男) 鶏小屋で目に黄色い花を刺され吊るされていた。肺が動いていた。

②コニー(イギリス人の女):サイモンが自分を残して先に帰るはずがないと怒るが、結局殺されてしまう、多分、湖での生贄少年ブロルの代わりに捧げられたと思う。ブロルが身に着けていた金属の付いた洋服を着ていた。

ホルガ村①村人のウルフ:自分から生贄に:イチイの木から取った樹液を舌につけられる。痛みを感じないと言われていた。(英訳:Feel no pain)

ホルガ村②村人のイングマール:自分から生贄に:イチイの木から取った樹液を舌につけられて。恐れを感じないと言われていた。(英訳:Feel no fear)恐れを感じないが痛みには我慢ならなかったようで、身体に火がつくと、叫び声をあげていた)

ホルガ村③誰だかわからなかったが。手足がなく木が刺さっていた、頭上に果物みたいな冠があった。

食事に出されていたのはこの人らの肉体だったのだろうか?

ホルガ村④誰だかわからなかったが、手足がなく木が刺さっていた。お腹に果物が詰められていた。

生贄になるのは自らを浄化させるとか思っているのでしょう。

ホルガ村の2人は誰だろう。わかりませんでした。

クリスチャンが熊の毛皮に入る前に

熊のお腹の贓物を全て出すということを村人が子どもらに教えていました。

90年に1度の祭典なので、72歳で命を譲った人の死体を剥製処理して保管したのかもしれません。

ホルガ村③④の生贄には手足がないということもそれを裏付けます。

アッテストウパン

崖の上から投身自殺する儀式はスウェーデンに本当にあった儀式らしいです。

顔がぺしゃんこになる画像からなんとも無残なと

思いましたが、

日本には姥捨て山伝説がありました。

自らの命を自らが終えるのと、

置き去りにされるのとどちらがいいのでしょうか。

究極です。

人間は残酷な生き物です。

おまじない

クリスチャンのパイにマヤは自分の陰毛を入れました。

クリスチャンの飲み物だけ回りのものより赤みがあったので、生理の血も入っていたと思います。

それはタペストリーに描かれていました。

これも北欧に昔からあるおまじないだそうです。

ダニーは満面の笑み

ダニーは

クリスチャンがマヤと性交しているところを目撃してしまいました。

その場から離れ泣いているダニーを他の女性が囲み、

ダニーと共鳴するかのように、泣き叫び始めました。

みんなが泣いているとダニーは泣くのをやめ、穏やかな顔になりました。

誰かが自分のことを理解してくれたのがわかると嬉しいから?

恋愛映画視点

付き合って4年のクリスチャンとダニーは倦怠期。

ダニーは精神的不安定でついクリスチャンに頼ってしまうことを自分でも後悔しています。

クリスチャンも面倒だなと感じながらも冷たく突き放すことができない優柔不断さを持っています。

誘う気もなかったスウェーデン行を

どうせ来ないだろうと誘ったのに、

ダニーは行くとついてきてしまう。

そんな2人だから、到着日はダニーの誕生日だったのにクリスチャンは忘れてしまっています。

なぜかペレはダニーの誕生日を知っていて、絵をプレゼントしました。

村が変だから帰りたいというダニーに

論文の研究があるから帰れないというクリスチャン。

仲間がいなくなっても心配しないクリスチャンにも憤りを覚えていました。

そんな中、メイクイーンに選ばれたダニーはクリスチャンの不貞現場を見てしまいます。

泣き叫ぶダニーに寄り添ってくれたのは村人に女性たち。

心が安定しました。

もうクリスチャンなんていらない。

9人目の生贄にクリスチャンを選んでせいせいしたのでした。

女って怖い生き物です。

まとめ

解明できない部分がたくさんあります。

何回も何回も観ると、

前回よりちょっとだけわかって面白くなりました。

なので

ハマると面白いとだけお伝えしたいと思います。

ダニーがメイクイーンを競うダンスをしている時、

クリスチャンは村の女性から飲み物を勧められます。

天然水の中に特別なものが入ってる

防衛する力を解いて、、、

影響に対して心を開くの

妙な幻覚は嫌だと1度は返すものの、

信じてと言われ飲んでしまいます。

一方踊り続けるダニーはラリっています。

スウェーデン語も理解できてしまったらしいです。

それで、死んだ母親をも見てしまいます。

もしかしたら、世界のどこかにまだこんな風習が残っているところがあるかもしれません。

9日目

映画にはないけれど、

こうなるとやはりダニーはどうなるのか知りたいところです。

ダニーはペレと結ばれ、赤ちゃんを産むのではないでしょうか。

お読みいただきありがとうございました。

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