人々の愚かな行為をこれでもかというくらい訴えてきます。
あらすじと感想
妹の光子（満島ひかり）が自分の子どもを虐待していることで逮捕されています。
週刊誌記者の兄（妻夫木聡）はそれに悩みながらも
1年前に起きた未解決事件を再調査することになりました。
エリート会社員（小出恵介）と妻（松本若菜）・子どもが殺された田向(takou)一家殺人事件です。
田向ひろきは女性との付き合いでも自分に得が出るような関係を求めています。
就活で彼女らの父親のコネを使うのを隠しません。
遊ばれて捨てられる女子の役でソフトバンクCMでブレイクした松本まりかさんが出ています。
合コンで知り合ったその日に身体の関係を持った女の子なんて信用できないとかなんとか言うのですが、
わざと待ち合わせをすっぽかし、友人にもその女子を紹介しちゃうくだりもあり、
悪質です。(hirokiが意図的に「すぐ身体の関係にできるよ。」と教えて紹介しているのではないかと思います。）
この件は田向に振られたからといって、その友人と付き合ってしまうのもあり得ないことではないと思いますが、
女子の方にも問題はあると思います。
田向の妻は美人で聡明、
学生時代からスクールカーストで上位にいます。
付属大学で内部生ではないのに、ちゃっかりグループの一員になっているような人物です。
物語ではぶんおう大学と言っていますが、
慶応義塾大学を思い浮かべておくと楽しいです。
慶応義塾大学とは
慶応義塾大学は小学校からあります。
小学校のことを「幼稚舎」と言っています。
（恥ずかしながら一般ピープルの私は30代で知りました。）
慶応は大学から入るのが1番簡単と世間から言われています。
幼稚舎に入るのは日本最難関のお受験をしなければなりません。
本当かどうかわかりませんが
一般ピープル枠は2.3人と聞いています。
幼稚舎からの方々は普通ではありません。
ご両親だけでなくおじいさま・おばあさまやその上の祖先が普通ではないのです。
教科書に載っている方のご子孫が通われています。
有名どころでは「森泉さん」「櫻井翔さん」「ONE OK ROCKのボーカルTakaさん」がいらっしゃいますよね。
慶應のヒエラルキーは学部で決まらない。
幼稚舎から入った人→中高で入った人＋体育会系＋大学から入った逸材（≒イケてる人）→大学から入った普通の人の順番でエライ。
田向ひろきの奥さんになった夏原さんは
大学から入った逸材と思われます。
美人で頭が良い。多分家柄もそこそこなのかも。
中学で入学された芦田愛菜さんも相当優秀な方でいらっしゃいます。
あらすじと感想②
ぶんおう大学出身の宮村はカフェを経営しています。
田中（妻夫木聡）の取材を受け、
夏原がどんな人間か話します。
尾形（中村倫也）と付き合っていましたが、夏原に略奪された過去を持っています。
夏原にいいように使われていた女子のことを話しますが、
それが妹のことだと気がつき、
咄嗟に宮村を殺してしまいます。
ここで、妹侮辱されたからって殺しちゃう？って疑問がわきます。
妹はカウンセリングを受けていますが、
先生が席を外したときにひとり語りを始めます。
実の母親がどうしようもなく、また父親も暴力を振るう人間で
ここから人生やり直すにはいい大学に入ってと思っていたのに
うまくいかなかったということです。
上昇志向のある人間でもそれが成功する人と
そうでない人がいます。
憧れる人間（夏原）に声をかけられて
そのグループに潜り込めたと思ったけれど
グループの人間は光子をまったく認めていなかったのです。
ただ可愛いだけの遊び相手でした。
（身体だけの関係を求められていました。）
気がついたら、大学にも行かなくなっていたようです。
ここで本当かどうかわからないけれど、
ありがちなというか、あっても不思議でないと感じます。
日本でもまだまだ階級社会なのです。
最後に驚くことがありました。
光子が生んだ子どもの父親は
大学での誰かか
実の父親からの性的虐待で
と思っていました。
兄だったのです。
はっきりとは言ってはいませんが、
兄弟は恋愛関係であったと思います。
愚行録
1，車内で妊婦がいるからと席を譲れという人間。
2、就活でコネが必要だからと女性と付き合う人間。
3，実の父親からの暴力を受けていて妹を守ったのはいいが、身体の関係を持つ兄
4、自分のカーストを上げるために同級生に友人を捧げる女性。
5，同級生に友人を捧げている女がいるのに、女に教えてあげない女。
6，友人の彼女だったのに、可愛いから身体だけいただいてしまう男。後始末は友人に頼む。
たくさんいたけど、みんな悪いよね。
人が良いと騙されるというけど、そうならないように自分で気をつけないといけません。
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