鬼はさまよう/THE DEAL 2015年韓国映画 殺人鬼に復讐する遺族もまた鬼に

霧島硫黄島と韓国岳 映画鑑賞

殺人鬼に復讐するには自分も鬼となる必要がありました。

大事な人を亡くすと人は壊れてしまうのです。

あらすじ 雨の日ばかりに起こる犯罪

女性や子どもが行方不明になる事件が起こっていました。

そんな中、幸せそうな夫婦がいました。

妻スギョン(ユン・スンア)は妊娠し,

夫スンヒョン(キム・ソンギュン)に連絡します。

スンヒョンはあいにく残業とのことでした。

スギョンは産婦人科からの帰り道、

連続殺人鬼チョ・ガンチョン(パク・ソンウン)の餌食になってしまいました。

ガンチョンは、スギョンを始末するため、車を走らせていました。

車にはテシン設備と書かれています。

ガンチョンはスギョンの携帯が鳴ったので、

車の窓を開け、捨てました。

と同時に前方不注意で追突してしまいます。

ガンチョンはその場から逃げました。

そして大母山方面に向かい、

スギョンと武器として使ったものを始末したと思われます。

スギョンはこの時点ではまだ生きていました。

雨で犠牲者の血を洗い流すさまは不気味です。

テス刑事は勘が鋭く、追突した車が逃げたことと近くに女性の携帯が落ちていたことから、

追突した車を追うことにしました。

途中、タイヤ痕から犯人はただの追突事故ではなく、ヤバい奴だと気がつきました。

スギョンの兄テス刑事(キム・サンギョン)に逮捕されました。

当初、当て逃げ事件の犯人としての逮捕でした。

その後、連続失踪事件の犯人はガンチョンと判明し、死刑囚となりました。

ガンチョンは犠牲者の情報を言わないままでした。

車から7名の血痕が見つかったのに、未だに行方不明のままです。

スンヒョンはガンチョンをナイフで刺そうとするも失敗、

自殺にも失敗してしまいます。

あらすじ そして3年経過

デソン派のボス「オ・ヨンソク」が何者かに殺されました。

テス刑事はヤクザ組織を調べていました。

そして、誰かが刑務所の中のガンチョンを殺そうとしていることもわかりました。

前ボスのソン・ミョンスは刑務所に入っています。

オ・ヨンソクが死んで得をするのは

キム・ミンソク(あだ名はカルチ)ですが、関係ないと言っています。

ミンソクは前ボスのソン・ミョンスのぱしりでした。

テス刑事は

2013年に釈放されたチョ・ギョンシクのもとを訪れました。

足を悪くしていて、食堂をしています。

ギョンシクは

刑務所にいるソン・ミョンス(前ボス)はヨンソクに裏切られたと言いました。

ソン・ミョンスは裏切ったのは誰だか知らないのです。

警察ではソン・ミョンスがオ・ヨンソクを殺害したのではないかと思うのですが、

ソン・ミョンスは刑務所です。

ソン・ミョンスは母親の葬式の日に外出していました。

その画像を調べると

妹の夫スンヒョンが映っていました。

テス刑事はスギョンが住んでいた家を訪れました。

怪しい男を捕まえようとするも逃げられてしまいます。

あらすじ スンヒョンの計画

ガンチョンは死刑囚として刑務所にいて、手出しできません。

刺客を送り込むも殺してしまったら、スギョンがどこに埋められているかわかりません。

なので交換殺人をソン・ミョンスに依頼したのです。

スギョンとスンヒョンがかつて暮らしていた家は3年しかたっていないのに

荒れ果てていました。

テス刑事は家を調べてスンヒョンの考えていることを理解したのです。

カルチに連絡し、刺客のことを教えてあげました。

スンヒョンには逃げられてしまいました。

スンヒョンはスギョンとの思い出の家に放火しました。

あらすじ 見せ場 刑務所での戦い

刑務所にいるソン・ミョンスは武器を手に入れたようです。

連続殺人犯ガンチョンがシャワーを浴びているとソン・ミョンスに襲われます。

お互い死刑囚なのに

ガンチョンはいつも鍛えているし、

元デソン派のボスも強いです。

猟奇的殺人犯とヤクザの元ボスの戦いは見ごたえがありました。

しかも気持ち悪い。

警察によるとソン・ミョンスはナイフの達人だそうです。

2人は病院に搬送されました。

テス刑事が訪れ、ソン・ミョンスと話します。

彼は俺の役目は終わったと笑っていました。

(この時点ではガンチョンは生きているのに、どうしてだろうと思いました。)

あらすじ スンヒョンの復讐

病院に火災が起きました。

(スンヒョンの仕込みですね。)

皆が慌てる中、

ガンチョンは警官を殺し、のんびり病院内を歩いていました。

そこに電気ショックを当てられ気絶。

ガンチョンはスンヒョンに連れ去られてしまいます。

テス刑事は義理の弟スンヒョンが連れ去ったと認識しカーチェイスをしました。

それには負けて遅れを取りましたが目的地に向かいました。

スンヒョンが向かうところがテス刑事にもわかったのです。

大母山に向かう道路の路地です

スンヒョンの目的はスギョンの遺体がどこに埋められているかです。

ガンチョンがスギョンを殺害し埋めたという場所を警察も目指しました。

ガンチョンはスンヒョンに偽りの場所を教え掘りました。

そこには武器が埋まっていたのです。

あっけなく、ぶっ倒れてしまうスンヒョンでしたが、

スギョンが岩の下に埋まっていると言われると

はっていきました。

ガンチョンは

そんなスンヒョンを工具でぶったたき、逃げていきました。

スンヒョンは遅れてきたテス刑事にあの岩の下にスギョンがいると教え、死亡しました。

テス刑事は逃げるガンチョンを捕まえ、殴り続けます。

石を持ち、殺そうとするテス刑事に警察の仲間が止めました。

しかしガンチョンはスギョンの死に際の言葉を告げ、テス刑事をあおりました。

テス刑事はとどめをさそうとしました。

しかし、テス刑事は撃たれ、事なきを得ました。

連行されていくガンチョンを見ながら、

テス刑事は死んでいったスンヒョンを思いました。

テス刑事は、

部下のギゾクの拳銃を使い、ガンチョンを撃ってしまいます。

ガンチョンはニヤリと笑いながら絶命しました。

ガンチョンは根っから鬼

ガンチョンは殺した女性が頭によみがえることがありました。

独居で罰を受けている時、

寝られなくて腕立て伏せをやっていました。

その時、殺された女性の血だらけの姿が浮かびました。

ガンチョンに罪の意識はないから、

あの場面はもっと殺したいという欲望を抑えているっていうことを表現していたのだと思いました。

まとめの感想

ガンチョンを殺しても、死んだ人は戻りません。

スンヒョンは自殺しようとしても失敗し、ガンチョンへの殺意だけで生きてしまいました。

ガンチョンに殺されてしまいましたが、妻のスギョンの近くで死ねたことが救いです。

ソン・ミョンス(前ボス)とガンチョンのシャワー室での戦いはお見事でした。

ナイフで肉を刺す音がなんとも言えず、気持ち悪かったです。

ナイフの達人がなぜに首を狙わなかったのか、

殺し損ねたのではありません。

自分は死んだとしても、ガンチョンを入院させるためだけに痛めつけたのです。

スンヒョン、天国でスギョンとお幸せにと祈らずにはいられませんでした。

お読みいただきありがとうございました。

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