美しい湿地の映像に魅了されました。
カイヤは知能が高く、湿地での暮らしから、独自の生き方を得たと思います。
最初の彼、テイトが彼女を導いた功績は大きいと思いました。
字を読めなかった女の子に勉強を教え、生まれ持った才能を開花させていきました。
彼がいなかったら、カイヤはただの湿地の娘でした。
あらすじ①
1969年、アメリカノースカロライナ州の湿地に暮らす家族がいました。
母親は父親の暴力が原因で去り、
残った兄弟姉妹も去って行きました。
やがて父親も去り、湿地にはカイアが残りました。
カイアを心配する町の雑貨屋、黒人夫婦(ジャンピンとメイベル)が生計の助けをします。
ある日、湿地で迷子になったカイヤを助けたことがきっかけで
テイトはカイヤに文字を初め、勉強を教えるようになりました。
元々知能が良かったのか、カイヤは知識を得ていきました。
カイヤは湿地の生物をスケッチしていて、それらは大変素晴らしいものでした。
カイヤとテイトは恋人同士になるのですが、
テイトは肉体関係は持ちませんでした。
カイヤは湿地を愛していたので、この場所から離れることはできないだろうと、一線を引くことにしたのです。
テイトは大学に進学、
戻ると約束した日にはおろか、
テイトはずっと戻りませんでした。
詳しい事情は語られていませんが、湿地から離れることができないと考えたテイトは
彼女から距離を置いたのかもしれません。
あらすじ②
ボートで町に出た時、
チェイスにピクニックに誘われます。
すぐに肉体関係を迫るチェイスを拒否。
チェイスは外見の美しさもさることながら、カイヤの知識の多さに
惹かれていきます。
結局、チェイスの強引さもあり、ふたりは結ばれてしまいます。
将来は結婚しようと言われ、カイヤはそれを信じました。
しかし、チェイスには町に婚約者がいたのです。
あらすじ③
テイトが戻ってきました。
そして、カイヤがチェイスと付き合っていることを知り、
チェイスには婚約者がいることをカイヤに忠告します。
そもそも何年も前から音沙汰なしのテイトのいうことなど、聞くはずもありません。
ある日、町でチェイスを見かけ、婚約者を紹介されます。
怒ったカイヤですが、
チェイスは裕福な家の息子で面倒はみるからと別れるつもりはありません。
人権侵害等当たり前だった時代、湿地に住む女性とは身分が違うとでも思っていたのでしょう。
カイヤはチェイスを拒否します。
するとチェイスは暴力をふるいます。
チェイスから逃げるカイヤですが、一方では湿地の家を追い出される可能性も出てきました。
多くのお金が必要でした。
カイヤは以前テイトに教えてもらった出版社に自分の描いた絵を送ります。
あらすじ④
カイヤが送った絵が出版社に認められ、町に招待されました。
洗練された出で立ちに町の人間は驚き、多くの人間がバス停に立つカイヤを目撃していました。
その日、チェイスが死んでいるのを発見されました。
カイヤはチェイスを殺した容疑で逮捕されます。
カイヤの持っていた帽子の繊維がチェイスに付いていたことを証拠に
カイヤを追い詰めようとします。
チェイスの母親は息子が死んだ朝までいつも付けていた貝のネックレスがないことを訴えます。
死体発見現場からも見つかりませんでした。
カイヤ自身は無罪か死刑になるしかないと
自分からは何もしませんでした。
カイヤを助けようと弁護士は奮闘し、
バス停で町を去るカイヤが次の日出版社の人間に会うことは出来ないこと等を弁護します。
そして、カイヤの家から、貝のネックレスは見つかりませんでした。
カイヤは無実釈放されました。
あらすじ⑤
それから、カイヤはテイトと幸せに暮らし、死んでいきます。
カイヤが死んだ後、
カイヤの遺品の中から
チェイスの似顔絵と貝のネックレスを見つけました。
テイトはそれを葬ります。
感想
誰がチェイスを殺したのかははっきりとはわかりません。
しかし、カイヤが本に隠していたネックレスから
カイヤが殺したのではないかとの推測ができます。
ほぼ間違いなくカイヤが犯人です。
カイヤは自然界の法則を熟知していました。
交尾した後のメスがオスを食い殺す映像もありました。
うまく言えませんが、
カイヤは自分に暴力するチェイスをこのままにしておけば、自分が危ないと本能で感じたのかもしれません。
それに当てはめていたのかもしれません。
自然界では生き残ることが最重要だからです。
チェイスはカイヤを好きだったと思います。
ですが、世間のしがらみで常識的な女性を婚約者に選びました。
そんなの、現代でもあります。
本当に愛していたのはカイヤなのかもしれません。
カイヤがもしもチェイスを本当に殺していたとしても
カイヤに後悔はないかと思いました。
カイヤは湿地で暮らす中でそういうことも学んでいたからです。
となるとどうやって殺したのかということですが、
裁判では不可能なことではないが、誰かの目に触れないことは不可能ということでした。
早朝、バスで出発。
その時は目を引く美しい姿のカイヤが目撃されています。
ホテルスタッフにもその姿が印象に残っていたと思います。
その後、変装し、また戻ってきたのです。
最初に湿地全体を眺められる場所に連れていってくれたのはチェイスでした。
その下で死んでいました。
カイヤはチェイスをおびき寄せたのではないかと思います。
そこにチェイスが来なければ、カイヤがわざわざ秘密裏に戻ってきたことが無駄になってしまいます。
カイヤは本能でチェイスは必ず来ると確信していたのだと思います。
でもどうやって、チェイスを呼んだのか?
誰かの助けが必要だったのではないかと思います。
誰かに伝言を頼むか
誰かに手紙を渡してくれるよう頼むか
ここは謎のままでした。
映画の中の映像で今までの湿地のイメージが変わりました。
自然の美しい湿地の中をゆっくりボートで巡ってみたいです。
お読みいただきありがとうございました。
ノースカロライナ州はどーこだ?
アメリカは広いですね。
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