Us アス/2019年アメリカ映画 もうひとりの自分は幸せであって欲しい。じゃないと来る。

海辺の遊園地 サンタモニカ 映画鑑賞

別の世界の自分が幸せでなかったら、

自分の幸せを奪いに来るっていうのが怖かったです。

ドッペルゲンガー、自分と瓜二つの人間が自分を襲ってくるという物語です。

SFの世界で、他の世界に暮らす自分のことを想像してみたことがありますか?

もしあの時こうしていたらという想定の元、

いろんな自分がいるというものは考えると面白いし、あり得る感じがしました。

今回の映画「Us」は、自分の住んでいる土地の地下のお話です。

米国本土の地下には数千キロのトンネルがある。

多くの人はその存在の意味を知らない。

この文章をボーっと聞いているだけだと、伏線回収できなくて、

解明が困難になります。

ざっくりとしたあらすじは

地下世界の人間が計画的に地上世界の人間と交代しようとしますが、

そのリーダーとなったレッドはアデレードのドッペルゲンガーです。

主な登場人物

地上の世界での名前——————地下の世界での名前

ママ役アデレード———————レッド

パパ役ゲイブ————————アブラハム

娘役ゾーラ—————————-アンブラ

息子役ジェイソン——————–ブルート

同じ役者さんが演じているのですが、

同じ顔なんだけれど、違う人間。

自分と瓜二つの存在をドッペルゲンガーというのですが、観ていてそこがホラーでした。

自分が自分に殺される。

あらすじ①

アデレードは幼少期のトラウマを抱えていました。

1986年、サンタクルーズの遊園地にあった

「魔術師マーリンの森、自分探しの旅」というアトラクションにひとりで入ってしまい、出られなくなってしまったのです。(鏡の部屋でした。)

両親が見つけた時、アデレードは言葉が出なくなっていました。

そして、

大人になったアデレードは夫ゲイブと娘ゾーラ、息子ジェイソンとともに避暑に訪れました。

アデレードはここを去ることを提案するのですが、その前に事件は起きました。

自分らと同じ顔をした家族が襲いに現れたのです。

あらすじ②

なんとか逃れ、友人の別荘に助けを求めると

そこには友人らのドッペルゲンガーがいて、友人らは死んでいました。

友人の車で逃げようとするも、

娘のドッペルゲンガーであるアンブラに襲われます。

アンブラの最後は気持ち悪さと悲しさがありました。

メキシコを目指し、車を走らせますが、途中

サンタクルーズを通り、ジェイソンをさらわれてしまいます。

あらすじ クライマックス

アデレードはさらわれたジェイソンを探しに

地下の世界に入りました。

子どもの頃入った魔術師マーリンの森がその入り口でした。

地下へ下るエスカレーターと効果音が恐ろしさを倍増させます。

たくさんのウサギがウロチョロする中、

アデレードはレッドを見つけました。

レッドはひとり語りします。

人間が

肉体を複製する方法を発明した

だが魂は作れず、1つの魂を分け合うんだ

人間は「テザード」を作成

それで上の人間を操った

操り人形だ

でも失敗してテザードたちを見捨てた

何世代もの間

テザードたちは生き続けた

全員狂気に走った

そして、わたしたちが生まれた

テザードの意味:拘束する。束縛する。(化学)連結する。結合する。

tethered:tetherの過去形:(牛・馬などをつなぐ)つなぎなわ

ということで、操り人形みたいな人間っていう意味だと思います。

政府は地下世界の人間を操り、

地上世界の人間を手中におさめようとしたが、失敗したので、そのまま地下世界の人間を捨ててしまいました。

しかし、地下世界の人間は何世代も生き続け、だんだん狂ってきました。

そこにアデレードとレッドが入れ替わる「わたしたち」が生まれたのです。

地下世界の人間は教育されなかったため、言葉を話せません。

レッドだけが幼少期まで地上世界にいたので話せるのです。

ここで幼少期のアデレードが言葉を失った意味がわかります。

ショックを受けて話せなくなったのではなく、

地下にいたから言語を知らなかったのです。

感想

アデレードは幼少期遊園地でレッドと入れ替わっていました。

レッドとして生きてきて、地上に出てきたのは、本当のアデレードでした。

(ここは本当にわかりませんでした。わかっていたら、面白くないですが。)

地下世界でレッドとして生きていた少女(アデレード)は自分が特別だということに気がつきました。

バレエをしている姿が特別とみなされているようでしたが、その意味はわかりませんでした。

(地下世界の人間が集まってきました。)

それで地下世界の人間らのリーダーになったのです。

地上世界への復讐を企てたのでしょう。

政府は人間の複製を作り上げる前にはウサギで実験をしていたのだと思います。

複製といえど、お腹がすくので、生のウサギに食らいついたというセリフはかなりホラーでした。

エレミヤ書11章11節

預言者エレミヤが生きていた時代に神がユダヤ人に語った言葉です。

当時の人々はエホバの律法や預言者たちの言葉を聞き入れませんでした。

そのせいで悲惨な結果が生じましたが、神からの保護は受け入れられませんでした。

私の勝手な解釈をします。

ユダヤ人がエホバと結んだ契約を破りました。

ユダヤ人は偶像を崇拝するようになりました。

そして悪いことを行うようになり、

子どもを犠牲にすることまでしました。

それでエホバは

私は彼らに逃れることができない災いをもたらす。

彼らが助けを求めても、私は耳を傾けない。

となったのです。

映画でのどんな伏線になったかはわかりません。

海外映画では聖書等の一節がよく出てきますが、宗教感覚がまったく違うので理解ゼロです。

アデレードが父親に射的で11番の商品をおねだりしていました。

11にどんな伏線があるのかわかりませんでした。

同じ数字が並んでいるという意味なのかな。

アデレード家族は4人でメキシコに向かっていますが、

地上に出てきた地下世界の人間らのその後が気になりますね。

お読みいただきありがとうございました。

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