銀座メゾンエルメスの10階にある小さな映画館Le Studioをご存じでしょうか?
そこでレオス・カラックス監督の『汚れた血』を鑑賞してきました。
女優たちが魅力的でした。
あらすじ
愛のないセックスにより感染してしまうSTBO
という病気が流行っている。
ジャンという男が地下鉄で死んだ。
ジャンの息子アレックスはこれで天涯孤独となる。
恋人のリーズ(ジュリー・デルビー)はアレックスのことが大好きでいつも一緒にいて、愛し合いたいと思っていた。
アレックスはバスで白いワンピースを着た女に心を惹かれた。
ジャンの友人マルクは手先の器用なアレックスを犯罪に誘う。
STBOの薬を盗んで大儲けしようと言うのだ。
そして借りた金をアメリカ女に返すのだ。
ジャンとマルクはアメリカ女に大金を借りていた。
アメリカ女はアレックスに
自分と組め、
盗んだSTBOの特効薬を自分に渡せと言うのだ。
アレックスはアメリカ女に特効薬を渡さず、
撃たれてしまう。
それを隠してマルクらと車に乗り、飛行場まで行くがチカラ尽きて死んでしまう。
感想
これは愛の物語。
リーズはアレックスといつも一緒にいたかった。
アレックスは
そんなリーズの元を去り、マルクと仕事する。
リーズにはバイクをあげた。
アレックスはバスですれ違った白いドレスの女に惹かれた。
そしてマルクの恋人のアンナがその女だと思った。
その時は赤いセーターを着ていた。
マルクが熟睡している間、
アレックスはアンナにありったけの愛を語る。
だいぶ遠回しに。
アンナがシャワーから出てきた時は青いバスローブを着ていた。
アンナは振り向かなかった。
アンナはアレックスを避け、ホテルに泊まった。
アレックスは
夜の通りを疾走する。
(バックにモダンラブが流れていた。)
若い男性が恋焦がれた時の感情が走るという行為で表現されていた。
とても良いシーンだった。
飛行場に向かう時、リーズがバイクで追っかけてきた。
バイクでの疾走が若い女性が思いを抱えて追いかけるのを表現していた。
アンナはどの時点からか、
アレックスが好きになっていた。
アレックスは死んだけど、
アンナはアレックスの血をつけながら、
滑走路を飛行機になって走った。
(両手をプロペラのごとく広げていた。)
印象的だった。
退屈な映画かと思ったら、俳優陣がすごくて、特にアンナが魅力的だった。
白いドレス
赤いカーディガン
青いバスローブ
全てアンナの顔を美しく魅せていた。
お読みいただきまして、ありがとうございました。