仕事場で仕事をする彼らは楽しそうだ。
そして仕事場の同僚は彼らの仲間であり、希望の灯りだ。
ヨハン・シュトラウスの「ワルツ」がフォークリフトが軽やかにバレエしているように魅せた。
あらすじと感想
ドイツ東部ライプツィヒの近郊、
畑とアウトバーンしかない殺風景な場所に立つ大型スーパーマーケット。
訳アリの無口な青年クリスティノは在庫管理として
ベテランのブルーノの部下になった。
ブルーノは制服のジャケットを渡す際、刺青を隠しておくようにと言った。
(お客様が怖がるかもしれないからだ。)
ブルーノは愛想はないが、しっかりとクリスティノを指導してくれている。
ここで働く仲間はみんな生き生きとしているように見える。
みんな自分の持ち場に誇りを持っているように見える。
クリスティノは恋もする。
夫がいる女性だ。
職場にいる時は回りもクリスティノの味方だった。
フォークリフトの試験にクリスティノが合格した時はみんなで喜んだ。
クリスティノは昔の悪い仲間に誘われてももう悪いことはしない。
私が感じたのは、
この映画は幸せっていうのは
ほんの些細なことっていうのを教えてくれているんだと思った。
クリスティノは居場所を見つけた。
それで恋心を抱く女性もできた。
彼が制服である青いジャケットに袖を通す時、
1番最初に注意された刺青のチェックを必ずしていた。
彼はこの幸せを逃したくないんだろうなと感じた。
優しくしてくれたブルーノは自殺してしまった。
彼を自殺へと追い込んだものは何かわからなかった。
ラストはクリスティノとマリオンがフォークリフトで遊ぶところで終了する。
フォークリフトを1番上まで上げて、ゆっくり下げると波の音みたいに聞こえるのだ。
何だかいいなと思った。
感想 変に思ったこと
クリスティノは夫がいることを知っているのにマリオンの家を訪ねていく。
マリオンはブルーノによると夫からDVを受けているということだった。
クリスティノは誰も出てこないので、勝手にリビングの出入り口から入ってしまう。
花束を置いた。
普通に整頓された室内だった。
マリオンはお風呂に入っていて鼻歌していた。
マリオンは途中誰かが来たことには気づいたらしいのに、夫らしき人の名前を呼んで、そのままだった。
翌日、クリスティノにお礼を言った。
クリスティノは昔、悪だったから
①他人様の家に上がりこむなんて普通なのか?
②マリオン、鼻歌しながらお風呂、誰かきたと思ったら夫を呼ぶ、その声に恐怖はない、本当にDVされていたのか?
疑問でした。
小さなことから幸せを見いだす。
コストコみたいな巨大スーパーは物があふれている。
物じゃなくて、些細なことから人間は幸せになれるんだよと教えてくれる映画でした。
お読みいただきありがとうございました。