さくら 吉沢亮・北村匠海・小松菜奈・寺島しのぶ・永瀬正敏・わんこ

柴犬の散歩 映画鑑賞

わんこ「さくら」の物語だと思ったら、家族の重い物語でした。

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あらすじと感想

原作は直木賞作家「西加奈子さん」

次男 薫(北村匠海)の語り口で家族のあれこれが伝えられます。

新聞広告の裏に書かれた父親からの手紙で、正月はみんなで集まろうということになりました。

父親(永瀬正敏)は2年ぐらい前に突然家出をしています。

東京で大学に通っている薫も戻ってきました。

ぎこちない挨拶をかわす家族たち。

最初は幼い兄弟が子犬さくらをもらってくるエピソードです。

さくらは他の子犬と違い、引っ込み思案の性格と見受けられます。

小さい頃から長男一Hajime(吉沢亮)が大好きな長女美貴(小松菜奈)はずっとずっとブラコンです。

Hajimeは高校で彼女ができます。

彼女の母親の彼氏の都合で

遠距離恋愛になってからは電話や文通で愛を確かめ合う2人でしたが、

連絡が途絶えてしまいました。

納得のいかないHajimeは夏休みにバイトをし、彼女に会いに行こうと計画をたてました。

それを弟と妹に話した後、電池を買いにいき、事故にあってしまいます。

予備知識ゼロで観ていたので、Hajimeは死んじゃったのかと思いましたが、

下半身の自由と顔半分がぐちゃぐちゃになってしまいました。

それまでみんなの憧れだった兄がそんなことになってしまい、家族も気を使っています。

そのせいなのか

美貴は進学せず、献身的に兄の面倒をみます。

それが楽しそうで歪んだ兄への愛情が気味が悪いです。

Hajimeは結局自分に耐えることができず、自殺してしまいます。

美貴はお葬式で奇怪な行動をとり、失禁してしまいます。

死んだHajimeの部屋で自慰行為する美貴にはちょっとついていけませんでした。

小松菜奈さんは素晴らしい女優で大好きなんだけど

中学生ってもっと幼くてもっとエロいと思います。

前後しますが、兄の彼女からの手紙を兄に渡さず、隠して

彼女に他の人が好きになったので別れたいと手紙を出していたことを

美貴は薫に打ち明け、薫に殴られます。

映画あるあるですが、

年齢設定に無理があると感じました。

はじめが高3,18歳だとすると、美貴は12歳です。

もともと美人で年上に見えるタイプなので、中学生には見えません。

1996年2月生まれなので24歳で

ショートパンツ姿でいつも足を出していたり、半纏を羽織らせて無邪気さを作ろうとしていた努力はわかりました。

Hajimeと薫も高校生にしては老けているけれど、そこは仕方ないのでした。

大晦日の夜、さくらの具合が悪くなって

家族4人で動物病院を探すくだりがあって、

最後、さくらが美貴の手におならと一緒にうんちしちゃうんだけれど

それで具合が良くなって、めでたしめでたしでした。

思春期に兄を好きになって、兄の彼女にヤキモチやいちゃう感情はよしとしても

それがきっかけになり、心配した兄は彼女のところに行こうとしたわけで

それがなければ、事故にはあわなかったと思うと罪は重いです。

主人は事故と美貴の行動は関係はないと言っていましたが。

Hajimeはそれを知らないで死んだはずで、

事故にあってからは、彼女の話はしなくなっていたからどんなに辛かったかと思います。

固定電話すればいいじゃんって思うかもしれないけれど

彼女が出している手紙を受け取っていない彼氏。

彼女は出しているのに、「なんで?」って

彼氏は「本当は出してない。嘘をついているんじゃないか。」と

思ってしまうよね。

美貴は中学校卒業式での壇上から仲良しの女子から告白されます。

その女子はカミングアウトします。

寺島しのぶと永瀬正敏の夫婦もよかったです。

永瀬正敏のお父さん役は見慣れた感じもあるけれど、

どんなお父さん役でもお似合いですね。

斉藤由貴さんとご夫婦役での映画「最後の晩餐」もよかったです。

話がそれましたが、

家族の1人が死んだら、もう元には戻れない気がします。

だけど「さくら」がそれを緩和してくれたのかなとそういう映画なのかなと思いました。

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