すばらしき世界 役所光司 仲野太賀 六角精児 安田成美 人生のレールを踏み外した男三上が一生懸命に生きる姿は滑稽でもあるが応援したくなる。最後は泣ける。

あくびをする虎 映画鑑賞

しゃりこの観た映画で今年一番良かったです。

TUTAYAでレンタルしました。

役所広司 - Bing video

あらすじ①出所後

旭川刑務所を刑期満了で終えた三上(役所広司)は

東京の弁護士(橋爪功)の元で新たな生活の準備を始めます。

区役所生活保護部の職員(北村有起哉)は反社会的勢力出身の三上に生活保護援助はできないと言いますが、

弁護士の説得のもと、担当になり

三上は生活保護受給者になりました。

持病もあり、当面はゆっくり過ごすようにと医者に言われます。

血圧がかなり高いようです。

弁護士の妻(梶芽衣子)は三上が所望したミシンを持っていき、三上はそのミシンで世界に一つしかないバッグを作製し、プレゼントします。

三上はキチンとした性格で、清潔な暮らしをしています。

時折様子を見るため訪れる職員もその生活ぶりから、三上に対する気持ちが変わってきました。

あらすじ②三上の生い立ち

三上は養護施設で育ちました。

そこを飛び出した後、母親が迎えに来たということです。(三上談)

母親を探したいため、

テレビの企画番組ディレクター(長澤まさみ)に

自分の母親を探して欲しいと「身分帳」を送りました。

「身分帳」というのは刑務所内で書かれるものであり、

本来なら門外不出ですが、

三上はそれを自分で書き写して持ってきたということです。

三上は優しく穏やかな人間でありますが、

スイッチが入ってしまうと見境なくなって、自分では止められなくなってしまいます。

あらすじ③キレる

面白いものができるかもしれないと、ディレクター(長澤まさみ)は津野田(仲野太賀)に取材をするように言います。

三上は

人を殺しています。

結婚し子どもを作ろうとしていた女性(安田成美)の店に

日本刀を持った男が現れました。

自分らを守るために仕方がなく、殺してしまったのだろうと推測されますが

それが過剰でありと判断され、裁判ではうまく自分の気持ちを言えませんでした。

またキレてしまったのです。

ディレクター、津野田と3人でもつ焼きを食した後

不良に絡まれているおじさんを発見し、三上は助けてあげました。

ですが、その不良2人をフルボッコにしてしまいます。

異常性を感じる狂暴さに

津野田は怖くなって逃げてしまいました。

ですが

津野田もまた三上と接しているうちに

三上の人間性に惹かれていきます。

三上の残虐性は幼児時代の虐待によるものだったのではないかと

三上に問いかけます。

三上の中の母親は白い割烹着を着たもので、虐待のイメージはありません。

三上の母親を探すのを手伝ったりします。

あらすじ④反社会的勢力の兄弟

なかなか仕事が決まらず、

免許も取れず、イライラした三上は昔の友人(白竜)に電話をしてしまいます。

歓迎してくれて、嬉しかったのですが、

その妻(キムラ緑子)に反社が生きづらい世の中になったことを聞きます。

そして友人宅に警察が来ているところ、

友人の妻に

「あなたはまだやり直せる」と言われ、

東京に戻ります。

あらすじ⑤スーパーマーケットの店長

近所のスーパーマーケットで買い物をしていたら

万引き犯と間違われてしまいます。

そこでいつもの癇癪を起すことなく、身の潔白を証明し

かえって、店長(六角精児)と仲良くなっていきます。

三上が介護施設の仕事が決まったときには

店長は自分のことのように喜びました。

あらすじ⑥介護施設での仕事

三上の仕事ぶりは好評です。

ある日、施設の職員2人が別の職員を恫喝している場面を目撃します。

三上はモップを持ち、駆け寄ろうとしますが、

我慢し、見て見ぬふりをします。

そこで発作が起き、薬を飲んでうずくまります。

先程、いじめられていた職員のうわさをみんながします。

刑務所に入っていたことや少し頭がたりないことなどを話し、みんなで笑っています。

三上はやはりキレそうになるのを我慢し、その場をやり過ごすことができました。

帰り際、いじめられていた職員からコスモスを受け取りました。

あらすじ⑦昔の恋人と女の子

昔の恋人久美子(安田成美)のもとを訪れると結婚していることがわかります。

そこへ女の子がやってきます。

お父さんの友人だと告げ、帰ります。

職場からの帰り道

久美子から電話がありました。

「今度会おう。ご飯おごって。」

台風が来ていて、雨が降ってきました。

家に帰ると、窓を開け、洗濯物を取り込みます。

窓はいつまでも開いたままでした。

あらすじ⑧コスモスを握りしめ、死亡。

警察や保護課の職員、弁護士夫婦、スーパーマーケットの店長がいる中、

後から、津野田が走ってきました。

警察官が阻止する中、必死に三上のもとに行こうとします。

倒れている三上がコスモスを手にしていました。

終わりです。

感想

3回、観ました。

最後に必ず泣けました。

キレやすくキレちゃうと

とことんやってしまうそんなことを考えました。

記憶にないけれど母親からの虐待でそうなってしまったのか

育ってきた環境のせいなのか

わかりません。

子どもは親を選べませんから、三上は環境さえ整えて育っていたらと考えたりもしました。

私達はいろんなことに見て見ぬふりをしています。

関わってはいけないことを咄嗟に判断します。

三上にもそうしてくれとそれが三上のためだとみんなで説得しました。

三上もそれに答えてくれました。

普通に過ごしていると私達は思っています。

本当は自分らのひどさをわかっているのかもしれません。

三上の死因は血圧の高いことから

脳卒中や心臓病と考えられると思います。

最後は苦しかったと思いますが、もう我慢しなくていいんですよと泣きながら思いました。

感想②

主演の役所広司さんの映画を様々観てきましたが、この三上はこの方しかできないような気がしました。皆に愛されるべき人柄を持ちながら、キレてしまい人生を棒に振っています。三上が単に反社上がりであったならば、皆はそこまで入れ込まないでしょう。

区役所生活保護課の職員役、北村有起哉さんが良かったです。この方はあちこちの映画ドラマで見かけますが、なんでもできますね。

津野田役の仲野太賀さんは私の中の助演男優賞です。

亡き父に話したこと

父は小さい子どもが大好きでした。

私や弟の子どもも大変可愛がってくれました。

今は知らない子どもに話しかけたり、触ったりすると犯罪になります。

母が先に死に、父1人になったときに

父には決して知らない子どもに近づかないで欲しいとお願いしました。

たとえ、子どもがひとりで泣いていてもです。

これを世知辛いと片付けている世の中はすばらしき世界なのかわかりません。

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