ガールズインザベースメント/子どもは親の所有物ではない、宝。最後ホロッと涙。

地下室に通じるドア 映画鑑賞

事実に基ずく物語です。作られた映画より事実は悲惨。

本当にあったフリッツル事件

実際は24年間地下室で監禁され

7人の子どもを妊娠、出産。

1人死亡。

映画はほぼこの事件を忠実に作製されています。

あらすじ

異常な父親ドンが娘サラを地下室に監禁し、暴行、レイプを繰り返します。

サラは4回出産します。

1人目はマリーという女の子、

2人目は男の子、

3人目は出産後死亡、

4人目地上にいる母親に育ててもらうよう、手紙を書いて家の前に置いてきてもらいました。

その時、母親宛てにメモを書いたのですが、

運悪く父親に見つかってしまいました。

父親はリストラされて生活苦になると、

地下室の家族を一酸化炭素中毒で殺そうとしますが、未遂に終わります。

地上で育てている娘の子ども(孫と偽っているが、自分の子ども)がいわゆるいい子に育っていて、

多少は考えが変わったかもしれません。

地下室の長女マリーが喘息発作になり、サラは医者に診せて欲しいと訴えます。

父親は病院に行く決断をしました。

赤ちゃんが死んだのと違い、死んでしまったら、始末に困るということも思い浮かんだかもしれません。

サラはちょっとの間父親が離れたすきに助けを求め、

父親は逮捕されました。

その後、

18歳だったサラは多分38歳になっていて、

ママとお姉さんと子ども達と穏やかな暮らしに戻りました。

そこへ、元彼のクリスがやってきます。

クリスはサラにプレゼントしようと思っていたピンク色のヘルメットを渡します。

「18歳のボクの想い」と言いながら。

クリスとサラがバイクで走り去っていきました。涙。

感想・考察

子どもは自分の所有物ではないし、尊厳を持って育てなければならないとわかっています。

しかし、それは難しいです。

自分がどれほどの人間かも忘れ、

子育てすると子どもに対して、厳しくなってしまいます。

自分もそうでした。

自分の子どもが立派に完璧に育って欲しいと考えてしまうのです。

遊びや男女交際は悪と決めつけて、それらから遠ざけようとしてしまうのです。

父親ドンは妻や娘に自分に従順であれと強制的でした。

異常な征服欲が悲劇をうみました。

サラは20年間閉じ込められても、容姿がさほど劣化していませんでしたが、

事実の方は42歳なのに60歳以上に見えるほど、老化していたそうです。

子どもの発育もそうで、事実は相当やばかったのだと推測されます。

日光を浴びていないし、

映画のラストは夢みたいにキャッキャッして兄弟で遊んでいましたが、

地上に出てから

地下の3人は普通に生活出来ているのか心配です。

こんな異常者が自分の父親であることは本当に不幸で気の毒です。

父親にレイプされる、そして父親の子どもを出産して、気が狂わなかったのは

彼女の生命力の強さです。

事実は、病院に駆け込んだのは父親と病気の女の子だけで、

病歴や身分証明書がないのを不審に思った医師が通報したらしいです。

母親は夫の支配下にあり、勘が鈍かったのでしょうが、

なんとかならなかったのか、20年は長いでした。

お読みいただきありがとうございました。

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