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あらすじ
日本を守る霊媒師比嘉琴子(松たか子)が凶悪な霊をやっつけるお話。
原作:ぼきわんが来る-―-澤木伊智
豪華な俳優さん
松たか子
黒木華
岡田准一
妻夫木聡
中島哲也
小松菜奈
柴田理恵
感想
田原秀樹(妻夫木)は人前やブログでは良い夫・良いパパを演じているだけの嫌な人間であることが伝わってきます。それはそれは嫌なタイプで、妻には我慢をさせ、その他には気を使っていますが、友人らには好かれてはいません。田原家の人間は口先だけと感じます。
最初、祖父のお葬式に参列した様子でそれがよくわかります。
田原の妻香奈(黒木華)もそういう夫に従っていましたが、だんだんいらいらし、憎しみを持つようになります。
彼女の母親は劣悪であり、良い家庭環境で育ってきてはいません。
それが邪悪なものを引き寄せ多くの人間を巻き込み、除霊していく様子が映画になっています。
豪華俳優陣で途中までワクワクしながら見ていましたが、最後は見なくても良い映画に入りました。
少し前の日本では農家に女の子が生まれたら、捨てるみたいなことが普通にあったと聞きます。
この映画では「子返し」といって、川に流す映像がありました。
ライター(岡田准一)は恋人(高橋優)に堕胎させた経験があります。
失うのが怖いから恋人友人家族を作らないと指摘されます。
堕胎させたことを後悔し、苦悩しています。
比嘉琴子(松たか子)の妹真琴(小松菜奈)は子どもが作れない身体で、そのことに引け目を感じています。少し霊感のあるキャバ嬢役です。
主役をはれる役者さんがいらっしゃるのに、それを活かすことができていない映画になっています。
悪いことをするとぼきわんが来るよと小さい頃脅された、そんな逸話が根本にあったのかなとも思いました。
田原は小さい頃一緒に遊んでいた女の子が行方不明になったことがあります。女の子の名前を思い出すことができませんが、「知紗」という名前を自分の娘につけてしまいます。
実際には人間が誘拐してどこかで殺していたのだと思いますが、
一昔前は架空のバケモノを作って、ごまかしていたとも想像されます。
バケモノが現れたあとに毛虫が発生するのですが、この毛虫がうねうね動く絵をどこかで見たと考えたら、「ユリゴコロ」という映画でした。
得体の知れないものに毛虫は通ずるのでしょうか。
子どもはみんなで守らないといけないねという教訓を教えてくれた映画でした。
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