マットデイモンと言ったら、ジェイソンボーンシリーズを思い出します。
この映画のマットデイモンはそれほど強くないけれど、
娘の為に命をかけました。
だいたいのあらすじ
ビル(マットデイモン)はアメリカオクラホマ州スティルウォーターで暮らしています。
娘アリソン(アビゲイル・プレスリン)は留学先で同棲していた女の子を殺人した罪で服役しています。
もう5年になります。
アリソンの無実を証明するために
フランスのマルセイユに向かい
真犯人を探す父親の物語です。
2007年、イタリアに留学していたアメリカ人大学生がルームメイトを殺害したとして、
逮捕され、
一貫して無実を訴えたものの有罪判決を言い渡された事件を
トム・マッカーシー監督らがあたためて、映画になったそうです。
Still Waterは「溜まり水」という意味だそうです。
あらすじ①
服役中のアリソンをフランスに訪ねると
アリソンは自分の無実を証明できるものがあるので、弁護士に手紙を渡してくれるよう、ビルに頼みます。
アリソンからの手紙を読んだ弁護士は
これでは弁護士は動けない、
アリソンに希望を持たすようなことを言うのもいけない
その時期ではないと言われます。
アリソンには
すぐにではないが、弁護士は動いてくれると言っていたと嘘をついてしまいます。
ビルはフランス語を理解できません。
滞在中のホテルで顔見知りになったフランス人女性に協力を求め
自力で捜査を始めるのでした。
フランスはパリです。
フランスにはこんな印象しかありませんでした。
フランス、マルセイユには地元住民でないと受け入れられない怖い地域もあることに驚きました。
ビルはそこに犯人かもしれない男の写真を持って乗り込みます。
とても危険なことです。
ラッキーなことにそこに男が現れますが、逃がしてしまいます。
ビルは袋叩きにあいます。
協力してくれていたフランス人親子と仲良くなり、束の間の幸せを味わいます。
アリソンも残り4年の服役を受け入れようと努力し出していました。
あらすじ②
子どもとサッカー観戦する中、
ビルは男を見つけます。
そして、彼を拘束し、地下室に閉じ込めます。
同時に元警察官にDNA検査を依頼します。
子どもは地下室に監禁されている男に気が付きますが、
ビルのために黙っています。
男がフランス語と少し英語を交え、告白します。
アリソンに依頼された、
今は金のネックレスしかないが、後でお金を渡す、
ネックレスには「スティルウォーター」と文字が綴られていたことなどを
一生懸命訴えます。
ビルは
また口を塞いでしまいます。
あらすじ③
子どもの送迎の帰り、
警察に待ち伏せされます。
ビルと地下室に行きますが
地下室には誰もいません。
子どもと母親にも捜査がされます。
捜査員に「嘘をつくとすぐわかる。」と言われますが
子どもはビルをかばい、
地下室に最後に行ったのは「昨日だ」と答えました。
ここで思いました。
地下室の男を逃がしたのは誰なのか
子どもの母親と子どももそれにかかわっていて、昨日地下室へ行って逃がしたのかもしれないと考え直しました。
ビルは親子に別れを告げます。
お互いの想いを残したまま、お別れをするシーンは泣けてきます。
母親は子どもが一緒にいるのに、男を捕まえて監禁までしていたことを許せないと思ったでしょう。
警察に嘘もつかせています。
あらすじ④
ビルが持ち込んだ髪の毛のDNAと
アリソンが同棲相手と暮らしていた部屋にあった不明のDNAが一致したことで、
アリソンは釈放され、
スティルウォーターに帰ることになりました。
アリソンはすぐに同棲相手の名前のTATOOを彫りました。
ビルに
留学する時、記念の品として送った「Still Water」のネックレスはどうしたのかと聞かれ、
ビルが全て知っているのに気がつきました。
アリソンは泣きながらビルに告白します。
部屋から追い出してくれるだけでいい、本当に愛していたから。
でも
男は殺してしまいました。
アリソンは弁護士にもそのことを言わず、ただ自分は殺していないことのみを訴えていました。
直接殺したのはアリソンではないにしろ、
愛する恋人が浮気ばかりするのに辟易し、
多分自分らの暮らしていた部屋にも浮気相手を連れ込んでいたのでしょう。
我慢できなくて、部屋から追い出そうとしたのでしょう。
(想像です。)
可愛さあまって憎さ100倍って、本当どこにでもあるのだなと思いました。
感想
アリソンの幼い頃は娘に興味・関心がなかったはずです。
ただし、人間はいつでも変わることができます。
アリソンの役にたつこと、つまり罪をはらしてあげることが贖罪になったのだと思います。
せっかくフランス人親子と心を通わすことができたのに、残念です。
ハッピーエンドではない考えさせられる物語でした。
お読みいただきありがとうございました。
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