血縁関係のある家族こそ、
お互いに相手の気持ちを尊重し、
生活し、
必要な役割を演じているのではないかと思った。
主な登場人物
吹石一恵:島原紀子:みちこ:高校3年生17歳
吉高由里子:島原ユカ:よーこ:高校2年生:16歳
光石研:島原徹三:地方新聞の記者
宮田早苗:島原妙子:徹三の妻
つぐみ:久美子:上野駅54:人材派遣会社の社員?:25歳
chapter1 紀子
語り部は紀子だ。
停電になった日、
紀子は上京する。
廃墟.comで知り合った上野駅54さんに会いにいく。
ネットの世界でしか連絡が取れなかった
廃人5号さん(女子高生の集団自殺のひとり)
ろくろっ首さん(女子高生の集団自殺のひとり)
深夜さん
結界ダムさん(後にレンタル家族のお客に刺され死ぬ)
に会えた。
高校生の集団自殺がニュースをにぎやかしていた。
紀子はハンドルネームのみつことして生きていくことになる。
chapter2 ユカ
姉の紀子がいなくなってから、
ユカはパソコンで廃墟.comに出入りするようになった。
ハンドルネームはよーこ、姉の紀子が気づくかどうか考えていた。
ユカも家を出た。
自分達がいなくなった後、父の徹三はどうするか、、
予想したノートを置いていった。
ユカはよーことして生きる。
chapter3 クミコ
クミコは生まれてすぐ上野駅にある54の番号がつくコインロッカーに捨てられていた。
そのロッカーには彼女が拾ってきた思い出が詰まっている。
彼女が勝手に作った嘘の思い出だ。
人材派遣会社を経営しているらしい。
クミコはみつこ(紀子)を育てたくて、
女子高生54人が集団自殺する駅のホームを見学させた。
みつこはクミコの思惑通り、役がない時(仕事がない時)は
抜け殻のようになった。
何者でもない、ただの入れ物という意味だ。
chapter4 徹三
徹三はユカが家出した後もユカの予想どおりとはいかなかった。
仕事はすぐにやめず、2ヶ月経ってから辞めた。
徹三は地域新聞の記者である自分が好きなんだ。
きっかけは妻の妙子が自殺したからだ。
妙子が死んだ後、
それまで以上に
新聞記者の意地をかけて、
娘ふたりを取り戻すことに情熱をかけだした。
感想①
紀子の食卓を観ていい監督を見つけたと思った。
面白かったからだ。
感動家族物語じゃなくて、冷めた目で他人の家を覗き込んでいるように感じた。
伝えたいことがダイレクトにはわからなかったが、
家族の意味を考えるキッカケになった。
私(しゃりこ)の中にはたくさんの私がいる。
夫から見える私
長男から見える私
次男から見える私
友人から見える私
人によって見え方は違うと思う。
内面はもっとだ。
エッチな想像をする私(これは本当に誰も知らない私だと思う。)
自殺願望がある私(酔っぱらうとバスの前に出たくなる。もうすべて面倒なので死んでしまいたいと思うのだ。だけど電車に飛び込んだ人と同じで家族に多大な迷惑がかかることが想像されるので思いとどまっている。)
人を憎む私(死ねよっと思う。誰にも言えない。)
chapter4 徹三の続き
徹三は友人に頼んで、
みつこ(紀子)を長女役
よーこ(ユカ)を次女役
クミコ(よーこ)を妻役に設定し
家族をレンタルした。
東京に伊豆の家を再現し、徹三は洋服ダンスに隠れた。
友人がクミコに買い物を頼み、クミコのいない隙に徹三が現れた。
みつこは徹三をおじさんと呼んだ。
よーこは怯えて泣き出した。
(2人とも娘の役になりきっているので、突然現れた人への反応なのだ。)
クミコはこの3人をレンタルしたお客(徹三の友人)を胡散臭いと感じていた。
なので予めスタッフに見張らせていた。
異変を感じたスタッフは徹三の撤去にかかるが、
徹三は妻の妙子が自殺で使ったナイフを振り回し、
逆にやっつけてしまう。
(警官でもない、ただの新聞記者なのにやけに強い。)
外では、帰ってきたクミコが徹三の友人に足止めされ、頭を打っていた。
クミコは頭を打ったせいなのか、
役に入り切ったせいなのか、
徹三、みつこ、よーこ、クミコはそのまま仲良し家族ごっこを続けた。
みつことよーこは久しぶりに一緒にお風呂に入った。
並んだベッドで就寝した。
徹三とクミコは並んだ布団で就寝した。
朝方、足を忍ばせてよーこが家を出ていった。
みつこは紀子に戻っていた。
自分が誰かわかったみたいだった。
感想②
ユカ(よーこ)が早朝家を出ていったその後、残された3人はどんな反応をするのだろうか。
クミコはそのまま自殺した妻のかわりに徹三の妻として生きるのもあり、
紀子(みつこ)は父親に意思を伝える娘として生きていくのか、
徹三は狂ってしまったのではないだろうか
といちいち心配だ。
本当に生活を変えたかったのは紀子より妹のユカだったのかもしれないと思った。
徹三は妻と娘2人を家族とし、幸せごっこをずっとしていたんだ。
娘2人はごっこにずっと付き合っていたが、
耐えきれなくなって家出した。
妻は徹三にある意味洗脳されてて、これが幸せなんだと思い込まされていた。
だけど娘が相次いで家出したことでそれさえも自分のせいにして死んでいった。
徹三がようやく自分が原因だと気づいた。
どの家でも起こりうる怖い映画だった。
お読みいただきありがとうございました。
