花まんま/娘が刺された時私は呑気にご飯を食べていたんです。父親はそれからご飯が食べられなくなった。泣けるお話、生まれ変わり残された家族に会いにいく。鈴木亮平・有村架純

映画鑑賞

兄貴が亡き父親や母親に諭されたことを守り通した。

二家族の深い愛情に泣かされてしまった。

主な登場人物

幼い頃の俊樹:田村塁希

幼い頃のフミ子:小野美音

俊樹:鈴木亮平

フミ子:有村架純

加藤恭平:俊樹とフミ子の父親:板橋駿谷:フミ子が生まれてから死んでしまう。

加藤ゆうこ:俊樹とフミ子の母親:俊樹が高校の時死んでしまう

フミ子の婚約者:太郎:鈴鹿央士:大学助教授:カラスと会話ができる

駒子:ファーストサマー・ウイカ

繁田 仁:酒向芳

繁田ふさえ:キムラ緑子

繁田宏一:京都大学の教授:六角精児

繁田喜代美:南 琴奈

ちーちゃん:喜代美の同級生:馬場園梓

あらすじ 俊樹の夢

幼い頃の俊樹とフミ子の前にトラックに乗った両親がやってくる。

両親は俊樹にフミ子の世話を頼んでいなくなる。

俊樹は俺の世話は誰がしてくれるんだ?と少々不満気味だ。

俊樹の目が覚めて、夢だったとわかる。

フミ子は婚約者がいてもうすぐ結婚するのだ。

俊樹は職場や飲み屋で妹の面倒をみてきたことを大変だ大変だとこぼしている。

あらすじ 俊樹の不安

俊樹はどんなことがあっても妹を守る

という両親との約束を律儀に守ってきた。

だが、ふと俊樹は不安にかられる。

遠い昔に封印したはずのフミ子との思い出がよみがえってきた。

俊樹のカンはあたっていた。

あらすじ 幼い頃のフミ子の異変

ある夜、フミ子が突然起きてゲロを吐いた。

俊樹は母親を起こしたが、疲れているせいか起きなかった。

その日からフミ子が変化したのを俊樹は気にしていた。

俊樹がフミ子に近寄るとフミ子はノートを伏せ、隠した。

そのノートには「繫田喜代美」という名前が何ページにも渡って書いてあった。

後ろのページには知らない人間4人の名前と

自分の家族がひらがなで書いてあった。

(フミ子は漢字をまだ習っていない年齢なのだ。)

それからフミ子は俊樹に「一生のお願い」をする。

自分を彦根に連れていって欲しい、何がなんだかわからないけれど、今行かなかったらとんでもないことになる、そういう気持ちになるとフミ子は言うのだ。

そして、自分は以前繁田喜代美という人だったと打ち明ける。

俊樹は動物園に行くと嘘をつき、フミ子と彦根に向かった。

フミ子の手をギュッと握る俊樹

俊樹はフミ子に約束させる。

ぜったいに向こうの人とは口をきかないと。

繁田家に向かっていると死にそうなくらいやせ細ってしまった仁が墓参りするところを見かけた。

俊樹は帰ろうとするが、

またもやフミ子に頼まれて、弁当箱にツツジの花を詰めた「花まんま」を繁田家に運ぶ。

繁田仁(繫田喜代美の父親)はすぐにそれが幼い頃の喜代美が作っていた「花まんま」だとわかった。

仁は感動し、「花まんま」を食べる真似をした。

繁田家の人々は駅へふたりを追いかけた。

仁がフミ子を見ると、

多分幼い頃の喜代美がやっていた癖なのだろう。

口元がわずかにうごいた。

俊樹はぜったいにフミ子と繁田家を接触させることを拒んだ。

お父ちゃんやお母ちゃんにフミ子を守るって約束したから、それはできないときっぱり断った。

あらすじ 大人のフミ子の異変

俊樹はフミ子に「今夜は婚約者の家に泊まる」と聞いていたので、行ってみた。

太郎は仕事で遅くなる、泊まりになるかもしれないと言うが

俊樹はなんだか胸騒ぎがするのだった。

俊樹は翌日彦根に向かう。

太郎は仕事先に泊まったと嘘をついたが、俊樹はとっくに電話をして確認していたのだ。

引越のダンボール箱には繁田仁との文通の証拠が残っていた。

彦根の繁田家に着くが、フミ子はもういなかった。

俊樹は繁田家の人々に憤る。

繁田家の人々はフミ子に感謝していると頭を下げた。

そして妹さんを立派に育てたことを褒めてくれた。

そしてフミ子が送ってくれた写真から俊樹の成長も楽しんでくれていたと言っていた。

仁は喜代美が死んでからやせ細り死にそうになっていたが、フミ子との文通で生き長らえることができたのだ。

繁田の長男宏一は京都大学の教授で偶然太郎のことを知っていた。

俊樹は金輪際会わないでくれ、フミ子をおかしくさせないでくれと言い、繁田家を出た。

ちょうど、

太郎に「つつじの公園にいる。」とフミ子から連絡があった。

フミ子と俊樹は相容れないまま、別々に帰ることにする。

あらすじ 俊樹の変化

明日は結婚式。

俊樹は駒子の店でしこたま飲んでいた。

駒子は俊樹を帰るよう促した。

俊樹は店の外のベンチで寝てしまう。

夢を見る。

観光バスが止まった。

トラックがやってきて、中にお父ちゃんとお母ちゃんがいた。

繫田喜代美を乗せ、お父ちゃんとお母ちゃんは去っていった。

俊樹は目覚め、彦根に向かう。

あらすじ 繁田家の人々

俊樹が繁田家に到着したら、繁田家は温泉に行った後だった。

だが携帯を忘れたことで、戻ってきて

俊樹は3人を連れてホテルに向かう。

その間、ハプニングがあったものの、式場に到着した。

繁田仁(喜代美の父親)はフミ子とバージンロードを歩く。

最後は加藤家を代表して俊樹が挨拶をした。

お見送りの時、

繁田家の人々にフミ子が「どちらからいらっしゃったんですか?」と聞いた。

フミ子から繫田喜代美の記憶がまったくなくなったのだ。

俊樹はそれに気がつき、心底安心した顔をするのだ。

感想

愛があふれていて、泣かずにいられない映画だった。

兄の俊樹が少々くどいほど、妹の面倒をみてきたと言うのだが、まわりの人間はずっと目の当たりにしていたのだろう。

俊樹の年中同じ話をあたたかく聞いてくれている。

(年中同じ話というのはフミ子の世話をしてきて、俊樹が大変だったということ。)

妹のフミ子は俊樹の愛情を嫌にならず、いい子に育った。

兄やんが大好きなんだ。

兄やんの言いつけを守るその姿に心うたれる。

「一生のお願い」を武器に兄やんに詰め寄る姿がとても可愛い。

フミ子の中にいた繫田喜代美も分別を忘れないいい人だ。

ちゃんとフミ子が小学生にあがる前くらいに出てきた。

それは繁田の父が自分の事件でご飯が食べられなくなったのをなんとなく察知したからかもしれない。

人間は誰かの生まれ変わりであるならば、この世の中もっとおかしなことが起きても仕方ない。

生まれ変わりする人間はみないい人なのだ。(多分)

繁田仁もいい人だ。

幼いフミ子が喜代美だと思っても理性を失わず、俊樹やフミ子の気持ちを瞬時に慮れる人だ。

フミ子は喜代美だからして、彦根の住所もわかっていて手紙を書いた。

筆跡は幼いフミ子が書くのだから、幼い字なのだろう。

それが届いた時に、繫田仁の喜ぶ顔を想像して泣ける。

送られた写真がアルバムになっていたのも泣ける。

その返事も素晴らしい。

一線を越えない内容だ。

繁田仁が俊樹の気持ちを考えた配慮に泣ける。

繁田房江(喜代美のお姉さん)が結婚式の帰り、引き出物を開く。

ブリザーブドフラワーでできた「花まんま」だった。

電車の中で泣いていたのを見て泣けた。

披露宴の見送りで、フミ子はもう繁田家の記憶がなくなっていた。

だから、この引き出物を見てどうしてこれにしたのか思い出すことはないだろう。

そこも泣ける。

ただ、新郎の太郎と繫田宏一は大学の研究つながりで縁がある。

フミ子の中の喜代美が消えても家族のつながりは完全に切れたわけではないことが良かった。

3回観たのだが、俊樹の最後の挨拶がどうだったかあまり覚えていない。

実はあまり恩着せがましいのは好きじゃないから、記憶から消えているのだろう。

太郎がカラスと話せるのはファンタジーに彩りをつけた。

駒子(ファーストサマー・ウイカ)の演技が普通にうまくて、今後の作品に期待したい。

同じくちーちゃん(馬場園梓)もチョイ役だったが、重要な役だった。

いい映画でした。

お読みいただきありがとうございました。

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