ジェシー・バックリーの歌がよかったです。
あらすじと感想
ケチな事件で刑務所に入り、出所するところから物語は始まります。
グラスゴーという町です。
いきなり、男と青姦。
子どもが2人います。
自分の母親に1年間面倒をみてもらっていました。
おばあちゃんが帰るのを嫌がって泣き叫ぶ男の子。
女の子は本を黙って読んでいます。
お金持ちの家にお手伝いとして入るも、留守になると
家のお酒を勝手に飲んで、掃除機をマイクに歌ってしまいます。
ですが、「夢を追いかける若い人に頑張って欲しいわ」とばかりに
女主人に協力されます。
お金持ちはいい人が多いのでしょうか。ボランティア精神が半端ありません。
カントリーの神様みたいな人のところに行く旅費やお小遣いを渡され
1等車に乗ることができたのに、不注意でジャケットやバッグを盗まれます。
不幸ではなく、不注意でこういうことになってしまい、イライラする前半です。
戻った後も好意を寄せてくれる女主人は
自分の誕生日パーティに来た人にクラウドファンディングで寄付を募り
それでナッシュビル(音楽の町)に行って、夢を叶えるという計画を練ります。
ですが、前日に子どもが怪我をしたことによって
パーティには行くのですが、歌うことをやめて帰ってしまいます。
良くしてくれた人に当日キャンセルとかって、あり得ないことです。
社会人としても駄目です。
夢を追ってやりたいことは主張するくせにどうしようもないだらしなさが目につきます。
女主人には子どもがいることや刑務所に入っていたことを打ち明けます。
おばあちゃんが涙を誘います。
パーティの件からローズは変わっていきました。
私としてはやっと普通になってきた感じです。
子どもたちにも向き合い、子どももなつくようになりました。
そんな中、ローズの母親、おばあちゃんがお金を持って訪れます。
「子どもたちに責任を持って欲しかったけど、希望をうばう気はなかったのよ。
私にも大学に行き、薬剤師になる夢があった。
あなたを産んでからも行こうと思えば行けたのにそうしなかった。
夢を追い続けるより、子どもに託す方が楽だった。」
18歳までに2人産んだと言っていたし、上の子どもの年齢は推定8,9歳。
ローズは25歳くらいだと思います。
夢に向かって貪欲だった娘がいなくなってよかったと思ったはずです。
ローズが子育てをし働く姿を見て、満足したはずです。
ですが、好きなことをやって、輝く娘が見たくなったのだと思います。
自分も親目線になってしまいました。
ローズはナッシュビルに行きます。
チャンスを得られそうでしたが、
それを振り切って、グラスゴーに帰ってきてしまいます。
何かがローズにすとんと落ちてきた感じです。
ナッシュビルじゃない、私はグラスゴーなんだ。
ラストシーンはローズの歌に涙が流れます。
1年後、自分の作詞した曲をみんなに披露します。
そこにはおばあちゃん、子どもたち、女主人たちが来てくれています。
カントリーという歌のジャンルを知りませんでしたが、
涙が流れることを考えると自分に合っているのかもしれません。
ローズを
だらしないって言っちゃっていいのかどうか、
不器用って言った方が優しい言い方なのかもとか
考えました。
まだ人間としては未熟なローズですが
回りの温かい人間に助けられて成長していく物語なのかな。
カントリーに合わせて酒場のみんなが踊るシーンがありました。
老若男女問わずみたいな感じで楽しそうでした。
イギリスっていいなと思ったのも収穫です。
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