犬神家の一族 2006年 石坂浩二・尾上菊之助・松嶋菜々子

旧家 映画鑑賞

午後のロードショーで観ました。

あらすじ

犬神家の一族 (2006年の映画) - Wikipedia

感想

自分で相関図を作成してみました。

相関図

犬神佐兵衛は一代で財を築きましたが、結婚はしませんでした。

死んだ後、遺言状にすべての財産は珠世にというものだから、問題が起きてしまいます。

(遺言状はもう少し細かくいろいろ書いてありますが。)

佐兵衛は17歳の時

野々宮大弐(42歳)に拾われます。

どうも野々宮は男色だったらしく美形の佐兵衛をそのようにしていたそうです。

ここで佐兵衛の心は病んでしまったのかもしれません。

野々宮の妻、晴世(22歳)は処女妻と言われていましたが、(ということは男色は有名だったのですね。)

どういった経緯か佐兵衛と関係を持ち、女子(祝子)を授かり、その娘が珠世になります。

(女性に興味のない野々宮が妻を抱けと言ったのかもしれませんね。)

佐兵衛にとっては血の繋がりのある孫ということです。

珠世が本当の孫というのは映画の最後の方でわかります。

全員母親が違う3姉妹は

犬神家の長女(冨司純子)次女(松坂慶子)三女(萬田久子)と豪華女優陣です。

この3人の父親は誰だったのでしょう。

3姉妹が怒るのも無理ないわけです。

恩人野々宮の孫というだけで財産を相続するなんて、おかしいって思いますよね。

遺言状っていうのは今も昔もどうしてそうしたのか理由も必要だということがわかります。

財産なくて良かったです。

佐兵衛は50歳の時、女工の青沼菊乃(18歳)と関係を持ち、静馬を授かりました。

犬神家の家宝を譲り受けたため

菊乃は3姉妹にいじめられ、行方をくらましますが

再婚し姓を変え、長女松子のお琴の先生として犬神家を見張っていました。

怖いですよね。若い頃いじめられたからいつか仕返ししようとしてたと考えられます。

佐兵衛のやることの意味がわかりません。

とっとと、菊乃を妻に迎えればよかったではありませんか。

生涯結婚しないのはお金持ちになってしまったせいもあるかもしれません。

旅館の女中役に深田恭子が出ています。(深キョンは可愛い。)

ひと昔前には

こんな財産争いはたくさんあったかもしれませんね。

現在はDNA鑑定があって親子鑑定も科学的にはっきりわかりますが、

男性だけでなく、女性も別の人との子どもを偽って夫婦の子として育てるのなんていうのは

ありきたりであったかもしれません。

子どもができないとすべて女性側の欠陥のように言われていましたが

現在では原因の半分は男性側にあるということもわかっています。

原作は横溝正史です。

若い頃、シリーズ制覇したくて随分読みました。

金田一耕助が探偵となるシリーズです。

犬神家の一族もそうだけれど

人間の愚かさ醜さを教えてくれる小説家です。

久しぶりに原作を読んでみたくなりました。

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