完璧な子育てなんてありません。
親だって手探りで育て始めるのです。
でも
もう一度やり直したいことは子育てです。
すでに社会人の子どもたちと時々話し合うことがあります。
どうして虐待することになってしまったのだろうと考えます。
子どもは動物と同じだから身体で覚えさせるんだ。
幼稚園児の子どもたち。
子どもは動物と同じだから口で言っても駄目なんだ。
それが口癖です。
私自身が幼い頃実の母に折檻されていたので、抵抗はありました。
ですが、主人のことが怖かったし、もめるのが嫌で一緒になってやっていました。
本当にすまないことをしたと思います。
あの時全力で主人と話し合っておけばよかった、おくべきだったと思います。
折檻は手ではなく名付けて尻ペン棒という布団たたきを使っていました。
主人がやると力が強すぎるからと私がやるように言われます。
それを使って、お尻をパンパンパンと回数を決めてたたきます。
もちろん痛くて泣いてしまいます。
俺はこの家の法律だ。
小学生になると敬語を使うように言われます。
お母さんとおばあちゃんには普通でいいから、お父さんとおじいちゃんには敬語を使うように言われます。
基本はですますを使えばよいけれど、7歳の子どもは変な敬語になってしまいます。
いってらっしゃいませ。主人が出かけるとき、長男が言います。
子どもが使うとお笑いのギャグみたいです。
主人は馬鹿にされたと思ったのか、すごい勢いで怒ります。
子どもたちには守らせるべき事項を印刷して渡します。
言いたいことがあったら、男らしくはっきり言えと言われます。
しかし言いたいことを言うと生意気だと叱られます。
兄弟でおふざけしているところに「3秒で風呂に入れ」と言われ、「3秒では入れません。」と答えます。
殴られます。
家族で食事をするとき、子どもたちが二人でゲームのことを話します。
家族での食事のときにみんながわからない話をするなと叱られます。
それ以降、主人のいる食卓はまるでお通夜の席です。
修学旅行のお土産をめぐって息子二人はあげるあげないでもめています。
いきなりお土産が宙に舞います。
誰のお金で買ったんだ、感謝の気持ちはないのか、修学旅行に行かせていただけてありがとうございましただろう、お土産を買ってきたので召し上がってくださいと言うのが本当だ。と怒ります。
二人とも怖くて泣いてしまいます。
世間的には間違っていても俺はこの家の法律だ。従えといいます。
門限に遅れたら夕飯はなしだ。
8時までに帰れないときは夕飯は抜きです。
楽しそうに8時まであと何秒かカウントダウンしています。
ごー、よん、さん、にい、いち、ぜろォ
はい~夕飯なし。
隠れて食べ物を与えるなとくぎを刺されます。
金がかかるときは俺に許可を取れ。
中学生・高校生になると部活の合宿費用・修学旅行の費用・大学受験料といちいち許可がないとお金を使えません。
どうしても優位にたちたい、従わせたいという気持ちからなのか、いつもカリカリしています。
ほとんどが長男からみで、何でも最初は長男が先なので、洗礼を受けてしまいます。
長男が高校の修学旅行へ行く前に国内修学旅行と海外修学旅行の選択肢がありました。
長男が僕の友人はみな海外希望なので行かせてください。とお願いしていたときは彼の成長を嬉しく思っていました。帰国後も行かせていただきありがとうございます。といの一番に挨拶にきました。
しかし、大学受験の受験票が届いたとき、まだお願いされてないと切れてしまいます。
長男にはお父さんにお願いしなさいと言うのですが、受験勉強で気がたっているのか、じゃあ高卒でいいんだなと歩み寄ってくれません。
この頃になると自分の家庭がおかしい、他の家と違うと言い始めるので、なかなか言うことを聞いてくれません。経済的虐待だと譲りません。
次男は年齢が上がるにつれてコツをつかみ、結構うまく立ち回れるようになります。
主人のことはATMだと割り切れば、お願いすればいいのですから楽です。
結局頭を下げて、受験料を出してもらいます。
大学の学費もその都度お願いします。
今度は大学院の受験で、また同じようにもめます。
いつも先をいく長男がもめているので、次男はスルーされ、大学の学費なんて払って当然みたいになってしまっています。
同時に就職。
社会人になりました。
先に次男が家を出て一人暮らしを始めます。
父親に風呂イスをずらす音がうるさいと言われたのが決定打になりました。
我慢の限界だそうです。
長男は注意されることに抗体を作ったのか、なかなか出ていこうとはしません。
次男が出ていった後、主人がどうして出ていったのか何度も聞きます。
次男の方が、主人とうまくやっているかのような気がしていたので、気になったかと思います。
虐待のニュースを見て思うこと。
自分に危害が及ばないように子どもを犠牲にしました。
身体をはって子どもを守ることができませんでした。
いろいろ言い訳があったけれど、これです。
本当にごめんなさい。
しつけのためと言って、虐待は繰り返されています。
自分は母親に暴力をふるわれてきたから、自分の子どもにはするまいと思っていたのにしてしまいました。
ごめんね、息子たち。
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