どうして胸が締め付けられるのだろう。
先日地上波でやっていたので、また観てしまいました。
あらすじ①井上真央は誘拐された赤ちゃんのその後
4歳まで父親の不倫相手・二宮喜和子(永作博美)に育てられました。
その時の名前は「薫」かおる。
実の母親に馴染めず、4歳までの記憶を封印し暮らしてきました。
現在親元を離れて大学生をしています。
妻子ある男性と不倫をし,妊娠しています。
あらすじ②永作博美は父親の不倫相手で赤ちゃんを誘拐して逃走。
不倫相手の家から赤ちゃんを連れ出し、逃走します。
世間から遮断された新興宗教団体の家に隠れ
マスコミが取材に来るとなるとまた逃走し、
小豆島に移ります。
小豆島での暮らしは穏やかで楽しかったのですが、
イベントの写真が賞を取り、それが逮捕へと繋がっていきます。
物語の中では可哀想な女性のようにも見えてきます。
でも
赤ちゃんを誘拐した自分のことしか考えていない人間です。
大事に愛情を持って育てていれば許されるような、そんな気もしてくるようなシーンもありました。
あらすじ③森口瑤子は赤ちゃんを誘拐された母親
辛い役をうまく演じていると思いました。
産んだばかりの自分の子どもが突然いなくなったのは
耐え難い深い苦しみ悲しみを彼女に与えました。
4歳で戻ってきても、
自分に懐かず、犯人のきわこに会いたがった我が子をなんとか可愛がろうと努力しました。
時にヒステリックになりました。
そしてどうしてもうまくいかず、
恵理菜も母親の気持ちをくんで、家を出たのだと思います。
ほんの少しの時間でもえりなをひとりにさせてはいけなかった、どうして一緒に車に乗せなかったのだろうと
彼女は自責の念にかられ、
恵理菜が戻ってきてからも
恵理菜の気持ちが自分に向いてないことがどんなに辛かっただろうと推測し、心が締め付けられました。3歳までの子どもは一生分の可愛さを使ってしまうというくらいなのに、丸ごとごっそり持っていかれています。
原作や映画では犯人季和子が夫の子を妊娠した後、流産しそれが原因で子宮を取ってしまい、二度と妊娠できない身体になってしまいました。
「あんたなんて空っぽのがらんどう」となじったということですが、
妻側からしてみれば、そうも言いたくなる相手です。
あらすじ④小池栄子は薫の幼馴染マロンちゃん
小池栄子のどことなくおどおどした演技・少し前かがみで歩くところ、
後に男性恐怖と繋がった時が最高潮に良かったです。
これ以降、小池栄子さんの出演作が気になるようになりました。
エンジェルホームは女性限定の新興宗教施設でした。
そこでマロンちゃんと薫は姉妹のように育ったのです。
マロンちゃんは現在安藤千草として生活し、秋山恵理菜の誘拐事件を小説にしたいと調べていました。
胡散臭いと思われていた千草ですが、話していくと過去の記憶が整理されてきて
頼りにするようになります。
そして、千草が女性だけの環境で育ってきたため、男性が怖くて近寄ることもできないと打ち明けます。
彼女もまた大人の事情で被害を被った人間でした。
恵理菜が妊娠しているのを知ると「一緒に育てよう」と言ってくれました。
2人で小豆島を訪れる最後のシーンはなんともいえない感動です。
恵理菜が「この子に綺麗なものいっぱい見せてあがるんだ」と言うのです。
はるか昔、妊娠していた時を思い出しました。いいセリフですよね。
あらすじ⑤田中哲司は永作博美の不倫相手で情けない男
すべての元凶。
妻とは別れるけど今はその時期じゃないから、今回はおろしてくれ。
女の性も悲しいですよね。
こんなポンコツ男のポンコツな言葉を信じてしまうなんて。
ただ、なんかわかりました。
優しいのだろうな、この人。
あらすじ⑥劇団ひとりは井上真央の不倫相手
井上真央も妊娠してしまいます。
優しいけれど優柔不断な感じがよく出ていました。
まとめ
原作は「母性」をテーマに書かれているそうです。
そして「日野OL不倫放火殺人事件」を参考にしているともありました。
これは凄惨な事件です。
妻は否定していますが
不倫相手の犯人に対して
「あなたは生きた子どもを平気でかきだすことが出来る人間だ」
となじったそうです。
夫との子どもをおろしたことで、もう2度と子どもが産めなくなってしまった犯人の女性。
可哀想。
そもそも既婚男性の
「妻とはうまくいってない。」「妻と別れる」「妻より愛している」という言葉を鵜呑みにすることは相当お馬鹿さんだと思います。
うまくいっている夫婦なんていません。
みんな我慢して生活しています。
若い女性の不倫は時間の無駄ですし、
近年は妻から訴えられて慰謝料請求されますから、本当にやめてください。
主題歌になった中島美嘉さんの歌声を聞いてみてください。
魂が震えて泣けてくる歌声です。
おまけ Dear 中島美嘉 名曲
お読みいただきありがとうございました。
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