岬の兄妹 「さがす」の片山慎三監督作品

岬 映画鑑賞

問題ありすぎる映画でした。

Bitly

あらすじと感想

結論から申し上げますと

良夫の友人のはじめちゃんが言っていたこと、それがすべてではないかと思いました。

「お前は足が悪いんじゃない、頭が悪いんだ!」

実際にありえそうでありえないとか思ったりしました。

道原良夫(松浦裕也)は

足が少し不自由なのですが、それを理由に不当解雇されました。

引きずって歩いています。

良夫の足が悪い理由はわかりません。

妹の真理子(和田光沙)は自閉症、知的障害者です。

自閉症とは

コミュニケーション能力に障害・困難 こだわりが強い、精神遅滞を伴うことが多いです。

年齢不明でしたが、すでに国から障害年金をいただけるのではないかと思うような感じです。

完全におかしい、普通の人ではないとわかります。

良夫が出かける時は真理子を家に閉じ込めていました。

縄でしばったり、鎖をつけたり、外から鍵をかけたりしていました。

ある日、家からいなくなった真理子が売春をしていたことがわかります。

真理子自身は売春した意識がなかったかもしれませんが、ポケットに一万円が入っていました。

電気やガスを止められ、ティッシュを食べるくらい困っていた2人は

真理子に売春させることで生計をたてていきました。

真理子は「お仕事する」といって積極的でした。

それから

お決まりの妊娠です。

中絶するお金がなく一旦は病院を引き上げました。

良夫は真理子のお腹にブロックを投げつけようとしますが、できなくて泣き崩れてしまいます。

泣いている良夫に真理子は自分の貯金箱を差し出しました。

すぐに中絶手術シーン。

また真理子がいなくなりました。

警察官の友人、はじめちゃんにいなくなった旨を伝え、良夫は足を引きずりながら町を探します。

海辺の岩場に立つ真理子を発見しました。

良夫は必死になって真理子のそばに行こうとします。

近くまで来た時、電話が鳴りました。

良夫が電話に出ると、真理子が振り返ります。

なんだか笑みが感じられる複雑な表情です。

電話ははじめちゃんからで、真理子が遺体となって発見されたのでは?

と思ってしまいました。

目の前の真理子は幽霊。

良夫にしか真理子は見えていないのです。

それは考えすぎで、

売春のお客様からの電話で、

携帯が鳴り、またお仕事だと真理子が喜んで振り返ったのかな。

良夫は不当解雇を受けた会社からまた仕事してくれと言われたけれど、真理子の売春の斡旋は自分しかできないし、どうするのでしょう。

そのうち逮捕され、やっとふたり行政に面倒みてもらえるようになるかもしれませんね。

まとめ

真理子が性を覚えたのは

良夫がポケットに1万円入っていて気が付いた時ではないと思います。

もうだいぶ前から誰かに性を教えられていたのだと思います。

真理子が小さい時、ブランコで自慰をしていました。

性欲は自然とわいてくるものです。

警察官の友人がいながら、良夫に行政の仕組みを教えてあげていないのはひどいです。

お金を貸すより大事なことです。

真理子はあの状態なら、行政が施設で面倒みるのが一般的です。

知的障害者に売春させ、生計をたてて、将来がありません。

どうしようもなく

どうしてこんなになっちゃうっていう物語なのだけど、

笑いも泣きもあって面白かったです。

兄妹の花火シーン、良かったです。

余談

ボランティア活動で知的障害者の面倒をみている友人から聞きました。

女性の知的障害者の場合、

セックスを覚えてしまうと快楽が伴うので自分から誘ってしまうようになるそうです。

したいという気持ちを処理できず、

我慢できずに自分で何かを入れてしまったりして、傷つけてしまうこともあるようです。

覚えてしまうというのは

健常者が最初は無理矢理してしまうのですが、

回数を重ねると快楽を感じるようになるということです。

悲しい性です。

お読みいただきありがとうございました。

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