すべての旅には
旅人の知らない目的地がある
マルティン・ブーバー
登場人物の自己紹介
女の子がオイルを布に浸して、火事を起こしています。放火です。
オランダ、アムステルダム。
シッターらしき女の子が子どもふたりと遊んでいます。
ジェニファーは偽名を使ってジュリーとして働いていたようで、解雇されてしまいました。
雇い主は警察に届けたと答え、ジェニファーは逃げ出しました。
ダグラス・ウエストは息子カートと旅をしているみたいです。
仕事が忙しそうです。
絵画教室のクーパー先生は死体の絵を見て、何か興奮してしまっています。
鼻から薬を吸引しました。
アジア人のタカシはおばあちゃんとの思い出の地に到着しました。
美人の女性ルビーは仕事が欲しいため、風車の写真を撮ってくるように依頼をされました。
明日が結婚式の男ジャックは売春宿に友人らに入れられてしまいます。
が、何か嫌な記憶があり、逃げ出します。
ジェニファーは警察から逃れるためにうろうろしていました。
そこへ「ハッピーツアー」という観光バスが止まっていて、チケットを確認されることなく、バスに乗りました。
そのバスにはこれまで紹介されてきた人物が乗車していました。
最初の目的地 風車の見学
酔って寝ていた男ジャックだけが、バスに残っています。
何かやらかしてしまい、逃げているみたいです。
誰かに「何か情報がはいったか」と連絡していました。
みんなで風車の見学です。
ジェニファーは精神的に安定していないみたいで、幻覚幻聴があるみたいです。
何か薬を飲んでいるみたいでしたが、すでに空でした。
その後、次の目的地に到着する前に自動車が故障して、立ち往生してしまいます。
最初の犠牲者
民家に助けを求めるため、
バスに残っていた男ジャックとジェニファーが下車したところ、
何者かに
ジャックはカマで両足を切断され、頭をつぶされてしまいました。
抗精神病薬を飲んでいたことを乗客の医者が話してしまい、
ジェニファーの話は真実だと認めてくれませんでした。
バスの中ですったもんだしていたところ、
バスはバランスを崩し、傾き、乗客が全員降りたら、横転してしまいました。
そして、
親子で乗車していた子どものカートが怪我をしてしまいました。
カートは血友病で血が止まりにくいです。
廃屋に避難しました。
廃屋に入る前にタカシはめぐちゃんと呼ぶ犬を見つけました。
後を追いかけると、またもやカマを持った男がやってきます。
バスの運転手は助けを呼びにいきましたが、手ぶらで戻ってきました。
そして、廃屋にあった古い書類を見て、話し始めました。
何百年も前の
ヘンドリックの死刑宣告という書で
悪魔と魔術を使って契約したとなっていました。
そこで、医者のクーパーが
中央ヨーロッパのはなしで良くあるはなしで、
ひとりの粉ひきが悪魔と契約して、
風のない日も風車が回るようにしました。
粉ひきは潤ったけれど、
粉ひきの粉の中に人間の歯が入っていたり、
粉ひきが人間の骨を引いていたりしていて、この辺で起こった連続殺人者だったというオチでした。
医師のクーパーの罪
医師のクーパーは多分薬物中毒で手術の失敗をしたのに、のうのうと生きているのでした。
彼は、森の中に手術台を見つけました。
手術の失敗で死んだ女性が起き上がってきました。
そこで、
彼もまたカマを持った男に腹を裂かれました。
クーパーは内蔵をボタボタ落としました。
興奮したジェニファーは廃屋に戻って、今見たことを話すのでした。
アジア人のタカシが戻ってきました。
僕らは冥界の入り口に立っています。
悔恨の状態を示せば、救われると言うのでした。
タカシはおばあちゃんに謝っていることやめぐちゃんと呼ぶ犬とそっくりのぬいぐるみを持っていたことから、どちらも殺したのだろうと推定されます。
粉ひきヘンドリックの続きの話、
悪魔はヘンドリックを気に入って、地獄の門番にしました。
腹を裂かれたクーパーは吊るされていました。
ジェニファーの罪
父親から虐待を受けていました。
弟ダニーにまで暴力をふるう父親をやっつけようと、
トレーラーハウスに放火しました。
眠っていたダニーは抱きかかえて、避難させておきました。
しかし、ダニーは起きて、またトレーラーに戻ってしまい、死んでしまいました。
ルビーの罪
ライバルの可愛い女の子をヤクザに頼んで傷つけてもらい醜い顔にしました。
水面に映る自分の美しい顔を見ていたら、
水面の自分は自分を傷つけ、そして、水の中に引き込まれてしまいました。
タカシのお祓い。
霊を呼び込んでいるみたいでした。
タカシはヘンドリックの手先である運転手に殺されてしまいます。
ダグラスの罪
ダグラスと観光バスの運転手が水車小屋を調べたところ、クーパーとジャックの死体がぶら下がっていました。
居なくなったふたりでした。
疑いがはれたジェニファーは自由になり、
水車小屋が地獄への扉なら、燃やしてしまおうとします。
ダグラスは息子のカートに悪いことをしたのではないかと詰め寄られ、
妻を殺してしまったことを告白します。
自らの罪でヘンドリックに殺されてしまいます。
ジェニファーは運転手に殺されようとしていたカートを助けました。
これですべて終わったかに見えましたが、
ヘンドリックに連れ戻され、水車小屋共々燃えてしまうのでした。
翌朝
観光バスの運転手は復活していて、
また罪人らを水車小屋に運ぶのでした。
感想
罪を犯した人間は、
いろいろな理由でこの観光バスの乗客になってしまうのだろうなと思いました。
救いがあるのは、この罪人らは自分のしたことを決して忘れてはいないのです。
ひとり残ったカートはその後どうなったのかな。
血はたくさん流れるけど、そんなには恐怖を感じず、手ごたえは薄いです。
お読みいただきありがとうございました。
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