マイ・ブロークン・マリコ/永野芽郁・奈緒・窪田正孝

海 崖 映画鑑賞

マキオが言った。

マキオは窪田正孝さんが演じていた。

マキオには自殺経験があった。

「もういない人に会うには自分が生きているしかないんじゃないでしょうか。

あなたの思い出の中の大事な人とあなた自身を大事にしてください。」

そのとおりだと思った。

あらすじと感想

ブラック企業に勤めるしーちゃんことしいのともよ(永野芽郁)は、

親友まりこ(奈緒)の急死をニュースで知りました。

まりこは睡眠薬を飲んだ後、ベランダから飛び降りて死んでしまいました。

まりこは幼い頃から、父親(尾美としのり)の虐待を受けていました。

尾美としのりのクズっぷりもさすがでした。

まりこの母親は父親を誘惑したのはまりこのせいだと出ていきました。

父親は性的虐待もしていました。

付き合った彼氏らにも暴力され、

悪いのは全部まりこだと言われていました。

まりこが死んだことを受け入れられず、

一日たって、まりこの部屋に行くと

既に整理されており空っぽでした。

まりこの遺体は直葬で、骨になっていました。

直葬というのは、お通夜・告別式をやらず、すぐ焼き場にご遺体を運び執り行うお葬式です。

虐待されていた父親から遺骨をうばい、

まりこの遺骨とともに「まりがおか岬」を目指します。

まりことの思い出を整理しつつ、

まりことの別れから立ち直っていく物語です。

映画の中のまりこは全部過去のまりこで、

しーちゃんの記憶の中のまりこということになります。

小学生から虐待を受けていたまりこ、彼女の顔や腕にはいつも傷がありました。

大人になってからは彼氏からDVを受けていました。

まりこの回りには自分の弱さをまりこに押しつけるやつらしかいませんでした。

しーちゃんも自らリストカットするまりこを面倒くさい女だと思ったこともありました。

永野芽郁がボーイッシュな女の子を演じています。

永野芽郁だと認識せずに観たら、誰だかわからなかったかもしれません。

ひったくりにあい、一文無しになってもタフです。

謎の男(窪田正孝)がお金を貸してくれるのですが、

その夜、知らない土地で野宿。

煙草スパスパです。

田舎の食堂でお一人様、生ビールジョッキや酎ハイをぐびぐび飲む姿は男前です。

吹っ切れた演技と顔の可愛さで、やさぐれてないというか

死んだまりことともにしーちゃんを応援してしまいました。

まりがおか岬でまりこの遺骨とともに死のうと思ったら、

同じバスに乗っていた女子高生が「助けてえ~」と男から逃げてきます。

その男をまりこの遺骨で殴り、ダウンさせました。

まりこの遺骨は空を舞い、散らばってしまいます。

偶然にも散骨。

偶然にもひったくり犯でした。

しーちゃんは荷物を取り戻し、東京に戻ります。

ドアノブにまりこの遺骨を奪った時に忘れた靴がぶら下がっていました。

まりこの父親の再婚相手が持ってきてくれたみたいでした。

まりこからの手紙が入っていました。

しーちゃんは黙ってそれを読んでいます。

そして最後に「うん」とうなずきます。

通常、まりこの声で手紙が読まれそうですが、

しーちゃんだけがまりこの手紙の内容を知っています。

翌日、

ブラック企業で上司に退職届を差し出しますが、

ブラックだから人手不足だし、やめさせられないと言われ、営業に出発します。

しーちゃんだから、まりこの思い出とともに強く生きていってくれそうな気しかしないそんな終わりでした。

まりこの手紙

まりこの手紙の内容が気になります。

まりこは遺書なんて書いてないんじゃないかな。

しーちゃんへ

そろそろ気候も暖かくなってきましたね。

今度、前に約束していた「まりがおか岬」に行きませんか?

しーちゃんと行くのならどこでも楽しいと思います。

きっとすごく楽しいと思うよ。

それから一緒に暮らそうよ。

しーちゃんとならうまくいきそうな気がします。

まりこより

前向きのことしか書いてなかったと思います。

まりこは死んじゃったけれど、きっと死ぬ気はなかったのだと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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