無垢な子ども達には大人が知り得ないチカラがあるのかも知れない。悪のチカラには多くの善のチカラで対抗する。
団地で起こったチカラの戦いは静かに始まり静かに終わった。
終わった後、子どもは成長していく。
あらすじ イーダとベンジャミンの出会い
イーダの家族は夏休み期間に団地に引越してきた。
姉のアナは自閉症だ。
イーダはアナにイラつくと足をつねってやる。
アナは反応しない。
だからイーダはアナに痛みなんてないと思っている。
イーダが団地の水場でミミズを踏んで殺した時、向こう岸に男の子ベンジャミンが立っていた。
イーダは母親にママとふたりで外出したいとお願いするが、
母親は引越したばかりだし、パパの仕事も変わったばかりだしとかなえてくれない。
イーダは不満だった。
アナばかりが優遇されているように見える。
イーダが団地の広場でひとり歩いていると
昨日の男の子ベンジャミンがいいものを見せてあげると誘ってきた。
いいもの?
ベンジャミンは小さくて軽い物体を動かすことができた。
イーダもやってみるが全然できなかった。
翌日、外に行くが、誰もいなかった。
家に戻るとママはアナの先生と話しをしていた。
イーダはアナの靴にガラスの欠片をいれておいた。
あらすじ アイシャとアナの出会い
アイシャのママは精神状態が悪いみたいだ。
アイシャに隠れて泣いている。
アイシャが外出しようと靴をはくと、
痛さを感じて驚く。
靴を脱ぐと血が出ているがそれはすぐ消えた。
(ということはこの時点でアイシャとアナはシンクロできていた?)
一方アナは自閉症のカウンセリングを受けている。
外に出たアイシャがススという猫を探しているとアナの家のドアノブにたどり着いた。
反対側ではアナが外に出たがっていた。
アイシャとアナはお互い何かを感じ取ったみたいだ。
イーダとアナがブランコで遊んでいるとベンジャミンが誘ってきた。
イーダはアナを残してベンジャミンと森の中でヤバという猫と出会う。
アイシャがススと呼んでいた猫だ。
イーダとベンジャミンは笑いながらヤバを階段の上から落とす。
ヤバは死んではいなかったが死にそうだ。
ベンジャミンはヤバを踵で踏んでとどめをさした。
グシャという音が聞こえ、イーダはそこから逃げ出した。
(イーダは猫を落とすまでは無邪気だったが、それ以上のことは耐えきれないみたいだ。)
反対にベンジャミンの残虐さには驚く。
ベンジャミンはとどめを刺すことが良いと考えているかもしれない。
ブランコにいるはずのアナがいなくなっていた。
アナはアイシャと遊んでいた。
帰りたがらないアナと明日も連れてきてくれと言うアイシャにイーダは複雑な気持ちだ。
あらすじ 4人の能力
イーダはヤバの死体を見に行く。
広場に戻ると、
ベンジャミンもいた。
アナはフリスビーを縦に回し回転が終わってもまた回転をさせる能力が出てきた。
団地の前でアナとベンジャミンは力を合わせて握りこぶしくらいの石を移動させることができた。
アイシャはアナの気持ちを読むことができた。
アイシャはベンジャミンの気持ちは少しわかり、イーダのことはわからないと言った。
ベンジャミンはアイシャのことはわかるがアナは駄目だと言った。
ここまでのチカラ関係は
強い方から
アナ ベンジャミン アイシャ イーダ
4人は団地の中で能力を高める訓練を始めた。
イーダには何も能力がないみたいだ。
イーダの携帯が鳴り、みんな家に帰っていった。
ベンジャミンの家には誰もいない。
アイシャの家にも誰もいない。
イーダの家庭は自閉症のアナ中心とはいえど、愛情のあるいい家庭だ。
ママはイーダのことも大事に思っている。
あらすじ ベンジャミンの家
ベンジャミンのママは携帯をいじりながら、ソーセージを茹でている。
ベンジャミンには関心がなさそうだ。
ベンジャミンはナンのようなパンに穴を開けて、
そこからママを見ていた。
そして鍋を横に動かした。
ママは焦って、素手で鍋を触ってしまい、熱さに驚く。
ベンジャミンはそれを見てつい笑顔になってしまった。
ママはベンジャミンを責めるが今度はフライパンが落ちてきて気を失う。
ベンジャミンは意識を集中してソーセージの鍋をひっくり返してママの足を火傷させた。
ママはベンジャミンに助けを乞うが見殺しにした。
ベンジャミンは外で自分をいじめた男の子を見つけた。
ベンジャミンは石を等間隔で床にぶつけはじめた。
下の階の男は操られるように外に出て、
歩道橋でベンジャミンをいじめた男の子を殺した。
ベンジャミンの能力は一段と強くなっているようだ。
あらすじ アイシャの家
アイシャのママは誰かと電話していた。
昼も夜も働きすぎてつらいと語る。
ベンジャミンのママがフライパンに当たった時、
アイシャのママのおでこからも血が流れた。
アイシャは慌てるがママは無傷だった。
ママはアイシャを大事に思っていると同時にアイシャが重荷になっている。
あらすじ アナの家
アナは鍋のフタを回して遊んでいる。
長く回っているようだ。
水道の水を触って喜ぶアナを見て、ママも嬉しそうだ。
(自閉症なのに笑顔が出ていることを喜んでいる。)
アイシャと砂場で遊び、言葉を発するアナを見てママはとても喜んでいた。
ママはパパの前でもアナが話すことを見せたくて
アナに問いかける。
でもアナに言葉を発せさせたのは意識を共鳴していたアイシャだった。
イーダは外に出た。
ママは歩道橋には近寄らないでとお願いした。
アナはコインを使ってママとお稽古をしていた。
あらすじ イーダとベンジャミン
ベンジャミンは目的のために人を操られるとイーダに自慢をし、
イーダをも操り、驚かれる。
広場でサッカーする男の子の足をじっと見つめる。
能力が発動すると
家にいたアイシャとアナもぞわぞわし始めた。
アイシャは外に出てベンジャミンを止めようとしたが、
遅かった。
男の子の足は骨が飛び出てしまった。
アイシャはベンジャミンを非難するがベンジャミンの能力で倒れてしまった。
そこへアナがやってきた。
ベンジャミンは逃げた。
(アナの能力は強いと考えているからだ。)
ベンジャミンは家に入り慟哭する。
ベンジャミンはなぜ泣いているのか。
アイシャはアナにあの子を止めなきゃ、自分らがやられると一緒に来て欲しいと超能力を送る。
ただアナらのママはこんな時間に外出しては駄目と言った。
(夕方だから、アナのママは常識的にそう言ったのだ。)
家に戻ったアイシャは怖くて寝られなくてママと一緒に寝たいと言った。
ベンジャミンはアイシャのママを操り出した。
アイシャはアナに助けを求めた。
ベンジャミンは意識を飛ばしてアイシャのママに入る。
アイシャのママは何者かに怯えて包丁を持つ。
小さな影が移動した
死んだうさぎを持った女の子だ。
(誰なんだ?)
アイシャのママにはアイシャが違う人間に見えていて、アイシャを包丁で刺した。
刺してすぐにアイシャを刺したことに気づく。
アイシャは死んだ。
それを知ったイーダは自分らに危険が及ぶのを危惧した。
イーダは自分ひとりではどうにもできないからとアナに助けを求めるが
アナは答えてくれない。
アイシャが死んだことによって能力が弱まったみたいに見えた。
あらすじ アナとイーダVSベンジャミン
アナの協力は得られず、
イーダはベンジャミンを遊びに誘う。
ベンジャミンはアナを警戒するが具合が悪いので来れないと言った。
2人は歩道橋で飛行機を飛ばす。
ベンジャミンはイーダのことは超能力がないと思っていて、全く警戒していない。
イーダは歩道橋からベンジャミンを突き飛ばすが、
ベンジャミンは土の上に落下し助かった。
ベンジャミンはイーダに超能力を送り、
イーダは事故にあい、入院した。
退院後、イーダは窓からベンジャミンを見た。
イーダはママが操られているかもしれない恐怖に怯え、トイレに隠れる。
ママが買い物に行くからと出ていった後、トイレから出ると、
アナがいなかった。
アナは広場でベンジャミンと人知れず戦っていた。
団地にいる何人かの子どもが気付いているみたいだ。
アナがいないのに気づいたイーダも駆け付けた
団地のベランダに子どもが出てきて加勢しているみたい。
イーダもギプスを超能力で外していたので能力が産まれたのかも知れない。
静かに地面が揺らぎ、
姉妹でチカラを合わせてベンジャミンをやっつけた。
静かな戦いだった
アナとイーダは何事もなかったように家に帰った。
ママが帰ってきて子どもが倒れていて救急車が来ていると言っていた。
イーダはママに抱きつく。
自分らが人を殺してしまったという事実に怖くなったのだろう。
アナはガシャガシャといつものように書きなぐっていたが、
白紙のところに何かを書こうとして映画が終わる。
感想
面白くて、3回観てしまった。
引っ越してきた団地には子どもらのパワーを呼び覚ます何かがあるのではないかと思った。
最後のベンジャミンとの戦いには
ベランダで応戦する子どもの姿もあった。
ベンジャミンはママから育児放棄されていた子どもで
能力をうまく使えなかっただけだと思う。
悪いことに使う悪い子どもだからやっつけられてしまったのか、悲しい。
アナとイーダは愛情のある家庭で育ち、それが功を奏したのかもしれない。
アナをつねったりしていたけど、
これからは姉妹仲良く過ごすのではないかと思った。
お読みいただきありがとうございました。
