ヴァンサン・カッセルが逃げた犯人を追うところが好きです。
一生懸命走っている感じが好き。
フランス語のやり取りは悪くない。
結末はクエスチョンだけど、最後まで楽しめる。
別の場所で起きた事件で2人の刑事が合流、
事件の全容が解明されていきました。
ジャン・レノ——————–ニーマンス警視
ヴァンサン・カッセル——–マックス警部補
あらすじと感想①
最初からネタバレすると
ゲルノンという町では
優生学に基づき、近親婚を重ね、エリートを生み続けていました。
こういう類いのお話は実際にもよくあったことで、
国や人種を超えて、人間って考えることが同じなんだなと思いました。
図書館司書の息子はまた図書館司書になったりしています。
そこまで同じにしなくても良いかと思いました。
しかし、遺伝的疾患患者が生まれ始めこれではまずいと思ったようです。
日本でもありましたね。
今では、いとこ同士で結婚しているとか聞くと、えええええってなっちゃいます。
彼らは新しい血を求めました。
それを公ではなく、近隣村人の赤ちゃんをすり替えるというやり方でやっていたのです。
表向き純血をうたいながら、裏ではこんなことをしていたのです。
あらすじと感想②
双子の姉妹のひとりファニーはゲルノンで育ち、大学学長の息子と結婚させられそうになるくらい優秀です。
そして、もうひとりのジュディットはトラックに引き殺されて、死んだことになっています。
後に、お墓の遺影がファニーにそっくりだったので、彼女が犯人ではないかと思われてしまいます。
映画の内容から、
最初の死体、図書館司書のケロアは
生きたまま、拷問を受け、殺されています。
目は繰りぬかれ、その中に昔降っていた酸性雨が発見されました。
まるで母親のお腹の中にいる胎児のように丸まっていました。
ケロアの論文はおぞましく、ナチスの優生学そのものでした。
町の産婦人科医セルティスは山の氷の中で発見されました。
目を繰りぬかれ、ガラスの眼球を入れられていました。
セルティスは自宅で犬を使って、何やら実験をしていたようです。
彼の死体に傷はありませんでした。
その後、眼科医シュルヌゼは拷問を受け、窓枠に貼り付けられていました。
優生学を推奨しながら、裏では赤ちゃんのすり替えをやっていた主謀者と考えれば、
殺されて仕方ないかもしれません。
そんな方法でしか、現状を変えることが出来なかったか悲しいです。
あらすじと感想③
双子姉妹の母親はなぜ、ジュディットを死んだことにしたのかわかりませんでした。
小学校からジュディットの資料を誰かが盗んだのは、
双子とばれると世間にまずいってことなのでしょうか。
ファニーはゲルノンの大学で学んだということから、
大学にすり替えられた子どものひとりなのでしょうか。
ここは疑問でしたが、はれることなく映画は終わります。
しかも双子姉妹なのに、ファニーの性格は優し気で
ジュディットは狂暴な感じでした。
母親が自分の視力を失くしてまで、何を守りたかったのか、わかりませんでした。
母親は自分の子ども、双子の姉妹の生存を第一に考え、
自分は気がふれたように装ったのか、わかりません。
もちろん、彼女らの父親も誰なのかわかりませんでした。
なので、考察も中途半端になりますが、ミステリー映画としては楽しめる内容になっています。
お読みいただきありがとうございました。
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