ザ・メニュー/2022年公開アメリカ映画/ん~私には難しい。風刺よりわかりやすさ求む。

海の孤島 映画鑑賞

GOLDEN GLOBEに2回ノミネートされているということで、観てみました。

しかしながら、風刺は私には難しかったようです。

主な登場人物

スローヴィク(レイフ・ファインズ)はホーソンのオーナーシェフで島で暮らしている。

エルサ(ホンチャウ)はホーソンの案内役。

マーゴはタイラーとカップルで参加、後に娼婦だとわかる。

タイラーはおしゃべりの美食家でシェフに憧れている。シェフからの招待状でコース料理の最後に全員が死ぬことを事前に知っていたのに、金で雇ったマーゴを連れてきた。

料理評論家(女性)と編集者(男性)は自分達のコメントでお店の良し悪しが決まるという傲慢さを持っている。

富裕層の老夫婦は過去10回くらいホーソンで食事をしている。ご主人は娼婦のマーゴと面識があるらしい。

男性だけの3人は投資家なのか成金のお金持ち風でホーソンで食事できることを話しのネタになると喜んでいる。

昔人気のあった映画俳優と女性は別れる話をしていた、女性は新たなステップを踏み出したいらしい。

お金持ちの集まるレストラン「ホーソン」

孤島にあるレストラン「ホーソン」は

シェフのスローヴィクやスタッフ全員が島で生活する徹底ぶりです。

食材も海や島の畑・養鶏場などから得ています。

そこに

素人だけど料理に口うるさいタイラーと連れのマーゴ、

元人気俳優や

有名な料理評論家

「ホーソン」に一度くれば箔が着くとばかりの投資家3人組、

富裕層の夫婦

が集まりました。

マーゴは当初の予約に名前がなく、タイラーはあわてました。

エルサから

料理の撮影は禁止とされました。

シェフの合図でコース料理がスタート

1皿目からタイラーは隠れて撮影します。

1皿目は普通。アミューズブーシュ

2皿目は石に花や草が飾られた帆立ののったお料理。

3皿目はパンのない、パンに付けるものだけが並べられた料理。

4皿目はタコス料理。記憶。

シェフは幼少期、母親をかばって父の足にハサミを刺したと語りました。

母親をゲストに紹介しますが、

母親は無表情です。

コース料理のお肉にはハサミが刺されています。

そして、トルティーヤ(タコス料理を巻いて食べるクレープ生地の小さいもの)には何かが描かれていました。

ゲストの浮気現場

タイラーは料理の写真を撮っているところ

投資家達は不正な書類?

でした。

マーゴは帰ろうとしますが、化粧室に入り、煙草を吸いました。

そこへ、婦人用にもかかわらず、シェフがやってきて

なぜ自分の料理を食べないのか?と聞いてきました。

5皿目では副シェフが銃で自殺。

6皿目は肉料理。

老夫婦は逃げ出そうとしますが、捕まり、

夫の方は指を切り落とされてしまいます。

7皿目、お口直しの紅茶では

海の上にぶら下がっているオーナーが紹介され、海に沈められてしまいます。

シェフはマーゴに

与える側か奪う側か決めなさいと言いました。

8皿目ではタイラーが厨房に呼ばれました。

タイラーはこのディナーに参加した人は死ぬことを知っていました。

タイラーはまずそうな料理を作り、シェフに耳元で何かを囁かれ、

倉庫で首を吊って死にました。

シェフに何かを取ってくるよう言いつけられたマーゴは

シェフの家に入り

無線で助けを求めました。

保安官がやってきましたが、

それもシェフの演出でした。

(シェフとグルでした。)

チーズバーガーをオーダー

シェフの家で彼の原点がバーガーだと知ったマーゴは

(肉のパテと笑うシェフの写真がありました。)

チーズバーガーを注文し、食べきれないから持ち帰りたいと申し出ます。

シェフは受け入れ、レストランから解放しました。

マーゴはボートで島から脱出しました。

最後の料理、

デザートはスモアです。

他のゲストは全てを受け入れ、

マシュマロを着飾り、

チョコレートの帽子をかぶりました。

床に装飾が施され、

火が放たれました。

デザートが完成しました。

*スモアとは焼いたマシュマロをチョコレートと一緒にクラッカーやビスケットで挟んだお菓子。

感想

GOLDEN GLOBEに2回ノミネートされているということで、

ワクワクしながら鑑賞しましたが、

私には風刺より、直接的にいってくる方が性に合っているかもしれません。

わかるようなわからないような。

勝手に感想を述べます。

シェフは最初にバーガーで料理の楽しさを知り、

人々に認められ嬉しかったのです。

努力し、一流の料理人となったけれども、

一流になればなるほど、

客層はお金持ちになっていきます。

お金持ちは高いお金を払っているという満足で自分の店に足を運び、

本当は味なんてわからないと気がついたんだと思います。

(お金持ち老夫婦は今まで食べたシェフの料理を何ひとつ言えませんでした。)

だから

Do not eat. 食べないでください。

味わってください。

って言ったんじゃないかな。

でもお金持ちはひとの言うこと聞かなそうだしね。

お金持ち達は変だと思っても、

予約困難なホーソンの独得な料理に驚きつつも

それらを体験できる自分らに酔っていたんだと思います。

シェフはなんだかなあと思い、こんなことをしでかしたのではと思います。

一流になり、有能なスタッフとともに

お金持ちにコース料理を提供できるようになっても幸せではなかったのだと思います。

風刺とは

風刺とは、社会や人物の欠点や罪悪を遠回しに批判すること。尚、風刺は諷刺の代用表記である。 風刺とは、何らかの実在の対象の欠点や愚かしさを暴きだす表現手法である。文章、絵画、劇、映像 等で使われる。 現実を攻撃対象としているということは、風刺は憤りに発するということであり、その点で、冷静な皮肉、モラリスト風の描写、戯作文学などとは一線を画している。 だが、憤りの直接的な表現である 《呪い》や《悪口》や《抗議》などは風刺とは言えない。風刺であるためには、批判対象に対して距離をとり、自分の憤りを抑制して表現する必要がある。この独特な態度こそが風刺の本質である。そしてその表現方法は、対象の誇張的変形を伴い、機知を示すことが多い。

マーゴを逃がしたのはシェフが言っていた

与えるものと奪うものが関係していると思います。

マーゴは娼婦で与える方だったから、逃がしたのだと思います。

シェフにチーズバーガーをオーダーし、

初心の気持ちを取り戻させたのかもね。

シェフのハンバーガーは美味しそうでした。

お読みいただきありがとうございました。

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