どうやったら、自分は満足のいく死に方ができるだろうか。
若い人は自分の死に方など考えもしないだろう。
私はこのままでは死にたくない。
生きていた証拠が欲しいと思ってしまいました。
長生きするのが、幸せではないと思いました。
若者からボクシングを教えて欲しいと乞われ、
男は何を考えたのか。
こういう物語は大好きです。
クリントイーストウッド様が考える脚本みたいでした。
キャスト紹介
佐藤浩一:広岡仁一:じん・じんさん:元プロボクサーで限界を感じ引退。アメリカでの事業は成功。
心臓病のためか帰国。
一軒家を借り、昔のボクサー仲間を集める。
横浜流星:黒木翔吾:しょうご:プロボクサー、思うような試合ができないで悩む。
飲み屋で出会ったじんに教えを乞い、世界を目指す。
橋本環奈:広岡佳菜子:じんさんの姪。広岡家の兄弟仲は悪く、音信不通だったが、兄死亡後、上京。
山口智子:真田令子:じん、けんぞう・じろうが若い頃所属していたボクシングジムの会長の娘
窪田正孝:中西利男:なかにし:世界フェザー級チャンピオン、強い
片岡鶴太郎:佐瀬健三:させけん:じんの昔のボクシング仲間、じんと同居するようになり、子どもにボクシングを教えるという道を見つける。
哀川 翔:藤原次郎:じろう:じんの昔のボクシング仲間。
出所後、待っていた女を訪ねるが病気ですぐ死んでしまう。
おおつかのセコンドになる。
坂東龍汰:大塚 俊:おおつか:令子のジムの秘蔵っ子。翔吾に負けボクシングを引退する。
奥野瑛太:原田くん:翔吾の母親と同じガソリンスタンドで働く、母親の男?
酒井真紀:黒木和美:ガソリンスタンドで働いている。翔吾の母親。
小澤征悦:翼会長:大きなジムの会長
あらすじ(公式ホームページから抜粋)
40年ぶりに故郷の地を踏んだ、元ボクサーの広岡仁一(佐藤浩市)。引退を決めたアメリカで事業を興し成功を収めたが、不完全燃焼の心を抱えて突然帰国したのだ。かつて所属したジムを訪れ、かつて広岡に恋心を抱き、今は亡き父から会長の座を継いだ令子(山口智子)に挨拶した広岡は、今はすっかり落ちぶれたという二人の仲間に会いに行く。そんな広岡の前に不公平な判定負けに怒り、一度はボクシングをやめた黒木翔吾(横浜流星)が現れ、広岡の指導を受けたいと懇願する。そこへ広岡の姪の佳菜子(橋本環奈)も加わり不思議な共同生活が始まった。やがて翔吾をチャンピオンにするという広岡の情熱は、翔吾はもちろん一度は夢を諦めた周りの人々を巻き込んでいく。果たして、それぞれが命をかけて始めた新たな人生の行方は——?
感想
広岡は妻や子どもはいません。
心臓が悪く、死にそうです。
ですが、同じ夢を追いかけた友がいるし、
翔吾からはボクシングを教えて欲しいと頼まれるというなんとも羨ましい。
私はなるべく健康で長生きしたいと思って、生きています。
家族には介護で迷惑をかけたくありません。
人生を楽しむために、積極的に遊んでいます。
ただ、それだけ。
何もかも命さえも犠牲にしても、やりたいことがある人は幸せに見えます。
広岡の生き方が羨ましい。
勝利して、死んだのだから、最高に思えました。
翔吾は若いので、母親からしたら、片目が不自由になるのは耐え難いです。
翔吾はくさっている日常を過ごしていました。
だから、ボクシングでチャンピオンになり、その結果片目失明としてもやり切った感じがありましたね。
普通の人間には出来ないことをやって得た経験は何事にも変えられない喜びです。
広岡に年齢が近い私は悔いのない死に方をした彼を羨ましいと思うし、
翔吾に近い若い人は何を思うのでしょうか。
打ち込めるものがある人は幸せだなぁと思いました。
横浜流星さんのボクシングも格好いいのですが、
窪田正孝さんがチャンピオンの貫禄出してて、いい感じの雰囲気がたまらなく良かったです。
私の中の助演男優賞でした。
映画「ある男」での演技も良かったですよ。
お読みいただきありがとうございました。
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