模倣霊/母親の息子に対する愛が悲しくて泣ける、でも怖い。

旧道 映画鑑賞

最初のシーンは馬鹿な男が結界を破ってしまい、何かが起こることを予感させます。

コクソンも良かったけど、怖いけど愛があるのが良き。

田舎へ引越

義母の認知症治療のため、ヒヨン家族は田舎に引越します。

それは名目で

ヒヨンは息子ジュンソを探し続けているのです。

ヒヨンが義母とジュンソを残して用事を済まそうとしたら、その間に息子がいなくなってしまい、行方不明になっていたのです。

最後に一緒にいたのは義母なので、

義母の記憶がはっきりしたら、ジュンソの行方がわかると思っているのです。

医師は義母を病院に入れるように促すのですが、ヒヨンは義母だけが頼りなので、諦めていませんでした。

犬を探す兄弟

犬を探しにきていた兄弟と古い洞窟に入ると女性の死体がありました。

森の中で迷子になった女の子はヒヨンの家で保護します。

偶然女の子の名前は娘と同じジュニでした。

警察は昔洞窟近辺で失踪事件が相次いでいたことを調査、

失踪者はいなくなる前に

口を揃えて、

死んだ人の声が聞こえると言っていました。

洞窟の結界を破った男は

遺体のことで警察に尋問されました。

目がかなり見えなくなっていました。

その後鏡の中の誰か(殺した女の声)に襲われてしまいました。

発狂する義母 スンジャ

スンジャはお兄さんじゃないと耳をかきむしり、

保護したジュニに襲いかかりました。

スンジャは部屋にあった鏡を覆いつくしていました。

スンジャを施設に預けようと言う夫と揉めますが、結局家に置いたままです。

ある夜、鏡の中から声がして、

スンジャは行方不明になりました。

ヒヨンの夫ソジョンは、

保護したジュニにスンジャはどこだとたずねており、

その後、そのまま行方知れずとなりました。

警察に捜査を依頼します。

警察はこの地域には失踪事件が多いことを教えてくれて

1枚の写真を見せてくれました。

ヒヨンが保護したジュニはこの子だというと、

刑事は

これは80年代の写真だと言いました。

巫堂 ムーダン(保護ジュニの父親)

盲目の女性がヒヨンに教えてくれました。

平凡なムーダンでしたがチャンサンボムに気に入りられたのです。

チャンサンボムは妖怪です。

声を真似る妖怪で人を欺くのです。

ムーダンには強い霊力を持つ娘がいました。

チャンサンボムは少しずつムーダンの魂を奪っていきました。

ムーダンのことだけでなく、より純粋な娘の霊力をも欲しました。

儀式が終わった後、彼らはいなくなりました。

チャンサンボムのしもべとなったのだろう、

その日から村人がいなくなりはじめました。

生贄にされたのです。

霊力が強いのはその女の子の方で、

女の子が気を乱したところにムーダンも姿を現す、

その女の子が見えるならば、もう少しでムーダンも見えるようになるだろう

やつらを信じてはいけない、

やつらは手段を選ばない、

罪悪感や怒り悲しさ恋しさ、弱みに付け込んでくる、

気が弱まるにつれて、目が見えなくなる。

娘ジュニも目が見えなくなってくる

鏡の中からムーダンが出てきて、

ヒヨンやソジョンの声を真似て襲いかかってきました、

それをムーダンの娘ジュニがかくまってくれました。

ヒヨンはお日様とお月様の話をして、ジュニを部屋に残し、

ムーダンの娘ジュニと

洞窟へスンジャとソジョンを探しにいくのでした。

霊力が強いジュニはどんな声がしても答えてはいけないと忠告するのでした。

ムーダンとの戦い

戦うというかヒヨンは声に反応しないように逃げ回りました。

つかまりそうになったのを助けてくれたのは夫ソジュンでした。

鏡から鏡を移動できるらしく、鏡を叩き割っていきました。

ソジュンが逃げ道を見つけて、2人で脱出できそうだったのに、ヒヨンは逃げるのをやめてしまいました。

感想

心に弱いところがある人は誰かに付け込まれるのは世界共通です。

ヒヨンを助けたのは夫ソジョンです。

しかし、ヒヨンは息子ジュンソを義母スンジャと置き去りにしてしまったことをものすごく後悔しているので、こういう結果になってしまいました。

ヒヨンはもう子どもを置き去りにしてはいけないと思ったのです。

ヒヨンを得て、ムーダンの娘ジュニは父であるムーダンを抑えられたのでしょうか。

父であるムーダンを抑えたというより、チャンサンボムを抑えられたのかな。

そこに疑問が残ります。

盲目の女性がムーダンの娘ジュニが落ち着いていれば、(気を乱さなければ)、

ムーダンは出ないと言っていました。

ムーダンの娘ジュニは母親が出ていってしまい、寂しかったから嬉しいと思います。

ヒヨンはそっちの世界に行ってしまい、満足したかもしれませんが、

ジュニ(本当の子ども)の気持ちはどうなるのでしょうか。

ジュニに母親がいなくなってしまいました。

子どもを事故や事件や病気で亡くした親は一生自分に後悔するのだろうと思います。

その弱みに付け込んでくる悪い奴らは妖怪だけではありません。

本当は人間の方が怖いのだと思います。

死んだ人間の声がして、「ああしてこうして」と言われたら、

動揺が半端ないと思うし、泣けてくるだろうし、正常ではいられません。

完璧な別れみたいなのはないし、できないから

後悔が残ってしまうのが本当だと思います。

ただ、私でさえ、死んだ父母や祖母とまた話しができたらなと思ってしまうので、

それが子どもだったら、呼ばれたら洞窟に入って生贄になってしまいそうです。

お読みいただきありがとうございました。

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