パーフェクトワールド 1993年アメリカ クリントイーストウッド監督/ケビンコスナー

ハロウイン キャスパー 映画鑑賞

子どもは親を選べないから、生まれたらそこから這い上がっていくしかないです。

だからこれはちょっと悲しい物語です。

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あらすじと感想

脱獄したブッチ(ケビンコスナー)が8歳の少年フィリップを人質に取って逃げます。

追いかけて逮捕するのがクリントイーストウッド演じる警察署長レッドです。

ブッチは亡き父親がアラスカから送ってきた絵ハガキを大事にしています。

『愛するロバート
おれが家を捨てたのはお前に関係のない理由だ
アラスカは死ぬほど寒いが 美しい土地だ
いつかおれを訪ねてこい
互いを もっとよく知り合おう』

ブッチは父親からの愛情を受けないで育ったので、憧れがあるみたいです。

盗んだ車でアラスカを目指します。

アラスカがブッチのパーフェクトワールドです。

人質のフィリップは家がエホバの証人という宗教なので

ハロウイン・クリスマス・誕生日などをしてもらったことがありません。

父親はおりませんが、母親の愛情を受けて育っています。

エホバの証人↓

レッドは少年だったブッチを逮捕したことがあります。

ブッチの家庭環境が悪かったため、

保護観察ですむ処分を

少年院に入るような判決にしてもらいました。

少年院にいる方が規則正しい生活が出来るということからどれほど環境が悪かったかがわかります。

ブッチは母親に暴力をふるう奴を殺して服役中、脱獄します。

売春宿で育ち、環境は悪かったけれど

フィリップと過ごす数日で見る限り、

フィリップと心を通い合わせていき、

根っこの部分は

心優しい人間なんだなと思います。

ケビンコスナーがそこら辺いい味出しています。

途中訪れた家でも子どもに暴力をふるう父親に怒りを感じ、必要以上に殴ります。

フィリップは それに恐怖を感じてしまい、ブッチを銃で撃ってしまいます。

ラストシーン、ブッチはフィリップの母親に

遊園地に連れていってやれだの、条件を飲まします。

多分もうフィリップに撃たれた傷もヤバくて死んじゃうんじゃないのかなと思いつつ、

また警官だかFBIだかに撃たれて、死んでしまいます。

普通の家庭に生まれたら、

普通に教育を受けて

普通に結婚して

いいパパになっていたかもしれないなと思うようなブッチでした。

レッドと一緒にブッチを追いかける捜査に犯罪心理学者サリーも加わって、ブッチの印象を語っていきました。

最近見た映画で似たような内容ものがあったなと思い出しました。

役所広司さん主演の「すばらしき世界」です。

この映画は原作「身分帳」佐木隆三著です。

人間的にはいい人だけれど、育った環境が悪いとなかなか這い上がるのは大変だと感じました。

有名な中高一貫の開成高校では東京大学の合格率がとても良いのですが、

クラスのほとんどが東大を受験するわけで、

そういうクラスにいたらね

じゃ、自分も受けるかなって

なっちゃう、それが良い環境(というか肯定はできないけど、なんとなく納得できません?)。

それと

東京には私立小学校がたくさんあるのですが、

お金に余裕があると私立小学校に入れようとする親の気持ちわかります。

小学校時代に人格形成されるような気もしますしね。

子育て終わっていて良かったです。

お読みいただき、ありがとうございました。

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