さがす 佐藤二郎・伊東 蒼・清水尋也 いろんな事件が盛りだくさん過ぎたけど、楓が中和した。

ピンク色の卓球ラケット 映画鑑賞

モラル:倫理・道徳・習俗。

または生き方に対する真剣な反省。

すごい女優さんが出てきた!

楓の演技に震えました。

佐藤二郎さんと伊東蒼さんが親子でよかったです。

彼女素晴らしいです。

今後も楽しみです。

あらすじ①

大阪西成地区に住む親子の物語です。

父親原田智(佐藤二郎)は日雇いで生計をたてていました。

その日お腹が空いた原田はたった20円足りなかったため、万引きをし捕まります。

中学生の娘原田楓(伊東蒼)はそんな父の身元引受人になり迎えに行きます。

親子関係は良好に見えます。

ある日父親が指名手配犯を見たと言ってきました。

楓は相手にしなかったのですが、その日を境に父が失踪します。

楓は父親をさがしながら、

さがしていない他の物を見つけてしまいます。

それは

私達が目をそむけているものに、

正面から向き合うことを要求されているような気持ちになりました。

あらすじ②

13か月前。

原田は病院の理学療法士?山内から相談にのりますよと言われました。

原田の妻はALSで年々身体の自由がきかなくなっていました。

妻が自宅で自殺しようとしたのを見て、山内に安楽死のお願いをしてしまいます。

場所は夫婦が経営していた卓球場です。

それをきっかけに原田は山内の仕事を手伝うようになりました。

世の中には死にたがっている人が大勢います。

山内はそう言い切りました。

ですが、山内は指名手配犯として報道されてしまいました。

あらすじ③

山内が逮捕されると自分も危ないと感じた原田は

山内を卓球場に隠しました。

そして自分のところに死にたい人「やまゆり」からメールが来ているからと殺人を促します。

卓球場に隠れていた山内は

原田を探している楓に見つかり逃走します。

前に行ったことのある島に渡ります。

原田にも「やまゆり」を連れて来いと命令しました。

島で

山内は「やまゆり」の首を絞め、仕事を終えました。

見張りの原田が誰か来たとナイフを手渡されました。

誰も来ておらず、原田はトンカチで山内を叩き、殺害しました。

山内の指紋がついたナイフで自分を刺し、抵抗傷もつけました。

原田は警察に通報しました。

途中、息を吹き返した「やまゆり」の首を絞めるアクシデントがありました。

原田は山内を裏切り、自分を被害者に仕立て上げたのでした。

あらすじ④

山内の逮捕に協力した一件かどうか、懸賞金をもらった原田は卓球場を再開させました。

すべて終わった感のあった原田と娘の楓ですが、

原田の元に死にたいというメールが届きました。

原田はまだ委託殺人のアドレスを持っていたのです。

急に買い物に出た父親を追いかけました。

通天閣前で決心の表情の楓が立っていました。

ラスト、親子で卓球のラリーのシーンは

淡々としていますが、親子の決別のシーンです。

楓は父親の原田を探しながら、父親が何をしていたのかもわかってしまったのではないかと思いました。

多分、母親の死のこともわかったのではないかと思います。

本当に死にたいと思っている人はいないと山内が言っていたことも思い出しました。

山内照巳の性癖が特殊

白いソックスを履いた足に興奮するらしいです。

性別問わず、じじぃでも白いソックス履いていればOKでした。

微妙な描写で、そういうところも細かい設定で、

結構みんな白いソックス履いてました。

原田の妻も白いソックスでした。

親子の貧困問題

女子中学生を日雇い労働で育てていけているのか、まず問いたいです。

原田は妻を亡くしたことで、鬱病になっていたそうです。

鬱病だと正社員になれないと言っていました。

ここは国になんとかしてくださいと言いたいです。

指名手配犯の貼り紙

見つけた人にお金本当にくれるのか疑問でした。

山内ですが、

英会話教室の外人教師を殺害していた市橋達也犯人に似せてきたのではと思いました。

日雇い労働で長期逃亡をしていました。

市橋達也の懸賞金は本当に支払われたらしいです。

元はと言えば、初動の警察が市橋を取り逃がしたことが原因でした。

裏口にも警官を配備していたのに、逃亡を許してしまいました。

ALSにかかった方の尊厳死と安楽死問題

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、運動神経が障害され全身の筋肉が麻痺していく病気です。

症状が進行すると、車椅子や寝たきりの生活になる方がほとんどです。

原田智の妻はこの病気で自ら死を選び、自殺ほう助してもらうことを選択していました。

叔父がこの病気で亡くなり、驚いたことがあります。

病名がつくまでが長く、ALSとなった後も辛かったようです。

原因がわからず、治し方もわからない難病で、

自分がかかったとしたら、家族に迷惑をかけないようになんとかしたいと考えるのは普通のことなのだと思いました。

その時にならないと考えられないと思います。

自殺サイトからの自殺幇助

死にたいけれど、自分ひとりだと死にきれないということに悩んでいます。

その人達を助ける自殺幇助。

こちらはあまり理解ができません。

集団練炭自殺というのを聞いたことがあります。

4人くらいで、車の中で一緒に死んじゃう。

生あれば、死にたいと思っても

死ぬ気で何かやってみればいいと考えるのはまだ精神が元気だからなのかもしれません。

なんか死んじゃうって悲しいから、

できたら生きていて欲しいと思います。

残された人は悲しいのだからね。

お読みいただきありがとうございました。

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