騙し絵の牙 松岡茉優・大泉洋・佐藤浩市 罪の声の著者塩田武士が大泉洋さんを主人公に書き上げた小説を映画化!めっちゃ面白い。映画の主役は松岡茉優さんだと思う。

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あらすじ①

薫風社(出版業界)で繰り広げられる騙し合いバトルです。

テンポよく進んでいき、飽きることなくたっぷり楽しめました。

近頃、ネタバレを読んでから映画を観る方が多いそうです。

途中で

あれっ?ていうこと多いですよね。

今の何だったのだろう。って。

伏線がわからないこと。

最初、高野(松岡茉優)が新人作家の応募小説を読んでいる画面と同時に

犬を連れて老人が散歩しているのですが、

それ小説の内容だと勘違いしました。

次にお葬式の場面があるので、わかりそうなものですけど、

1回目は全くわかりませんでした。

鈍いのでしょうか。鈍いです。

先代社長・伊庭喜之助が亡くなったことで薫風社の派閥争いが始まります。

息子の伊庭惟高(中村倫也)はアメリカに飛ばされ?

惟高の後継者宮藤常務(佐野史郎)と東松社長(佐藤浩市)の戦いです。

騙し合いバトルということでどんな騙し合いがあったのか、私がわかった範囲で書いていこうと思います。

あらすじ②騙し合いその1

速水(大泉洋)は東松社長派みたいな顔をして物語は進むが、

実は先代社長の息子伊庭惟高(中村倫也)推しでした。

あらすじ③騙し合いその2

薫風社の新人賞に応募した矢代聖(宮沢氷魚)はイケメンで一時世間を賑わせるのですが、実は書いたのは別の人物でした。

高野(松岡茉優)が小説薫風に在籍していた時に発掘した新人でした。

高野が酔ってバッグの中身をこぼして、それを拾ったのは速水でした。

トリニティという雑誌でデビューのはずでしたが、

寝返り、小説薫風でデビューする記者会見で

実は「書いたのは自分ではない。」と発表します。

トリニティの編集長は速水なので、速水を裏切り

宮藤常務に寝返ったところ、

またもや小説を書いたのは僕ではないというものだから大騒ぎになり、面白かったです。

あらすじ④騙し合いその3

売れっ子モデルの城島咲(池田エライザ)はミリタリー雑誌に匿名(ジョージ・真崎)で投稿していました。

それを速水に発見され

トリニティで書くことにし、表紙のモデルにもなります。

ですが、

ストーカーに襲われ、3Dプリンターで自作した銃を発砲したことで

逮捕されてしまいます。

騙し合いというか銃マニアを世間に内緒にしていました。

ここではクリエイターの犯罪とその人の作品は別のものとして捉えようという考えが出ていました。

あらすじ⑤騙し合いその4

矢代聖が薫風社に送った小説は20年前に大ベストセラー(通称おかくり)を出した神座詠一(リリーフランキー)が書いたものでした。

神座は違う人間が注目を浴びているのを見て、何か言ってやろうと速水に近づき

丸めこまれていました。 

速水は高野が落とした原稿を読んで、すぐにこれは神座詠一が書いたものだと見抜いていました。

それで俳優を矢代聖に仕立てていたのです。

全部速水の仕込みでした。

あらすじ⑥騙し合いその5

速水はいい飲み屋がないかどうかウロウロしていたら

高野恵(松岡茉優)の父親がやっている本屋を見つけて入ったと話していました。

それは偶然だったのかどうか。

高野は大御所小説家二階堂大作(國村隼)に失礼なことを言い、小説薫風を追い出されていました。

高野はトリニティに移動しました。

面白ければいいのではないかと言う速水に

カチンとくる編集者たちもいて、それぞれが裏をかいて速水に対抗します。

あらすじ⑦騙し合いその6

アメリカから伊庭惟高が帰ってきました。

Amazonとの仮契約をとってきたのです。

東松は外資ファンド郡司(斎藤工)との計画を反故にし失脚します。

元々、速水は先代社長ともこの計画を練っていました。

紙を使わないオンラインでの配信に皆驚きます。

あらすじ⑧騙し合いその7

以前、高野は実家の本屋で

神座詠一の本を買う女子高生にどうして本を買うのか聞いていました。

「神座詠一はドラマや映画・漫画になっていないから

小説を読むしかない」と言っていました。

高野は退職届けを出します。

そして多分自分の最後の頼みみたいな気持ちで

神座詠一に「バイバイを言うとちょっと死ぬ」のここは直して欲しいと伝えにいきます。

すると

神座はそっちよりもう少しで書き終わるものがあるから

こっちにしてくれと言います。

ここからは急展開です。

高野は父親の本屋でだけしか買えない神座詠一の小説を独占販売したのです。

定価は35000円。

外には大行列ができています。

文芸評論家久谷ありさ(小林聡美)と高野が対談しています。

そこにはフフフと勝ち誇った高野がいます。

感想

騙し絵の牙に出てくる人たちは本を愛しています。

それぞれがそれぞれの考えを持ち、本や作家に接していると感じました。

高野の父親は本屋に来るお客さんを大事にしていました。

塾帰りの子ども達の立ち読みのために遅くまで本屋を開けていました。

売り切れた育児雑誌を買いにきたお客さんのために他の本屋で買ってきてあげていました。

昔、うちの本屋に漫画雑誌が1日早く並ぶと噂になり、

朝行列になっていたことがあると高野が言っていたこと

を思い出しました。

小さな本屋は本当になくなりましたよね。

売れ線の雑誌や漫画はコンビニエンスストアで販売しているので、

なくなってしまったのでしょうか。

伊庭喜之助が急死し、東松が社長に就任する部屋の移動で

東松の荷物の中に

神座詠一著「おかえり、クリスタ・マコーリフ」がありました。

気がつかないほど、ほんの一瞬でしたが、巻き戻してみちゃいました。

K-IBAは

Kが言葉

Iがイメージ

BAが場

と言っていましたが、

伊庭喜之助のイニシャルでしたね。

伊庭惟高も同じイニシャルですね。

この作品は原作と映画では内容がかなり違うようですね。

速水と高野は不倫関係になっているらしいです。

高野が父親の本屋でたった1冊の本を出版するくだりは

速水にくやしい思いをさせて痛快でした。

なんかちょっと面白いからといってなんでもありみたいだと

「くそっ」と思ったりしました。

騙し絵というのは

ちょっと見ると○○に見えるのだけれど、よーく見ると他の絵に見えてきたりするものとか

遠近感を利用して、立体的に見せるとか

トリックアート美術館などで見られます。

  ↓ どちらが長いか?

同じ長さです。

猫ちゃんがあんなとこ歩いている!

絵でした。

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