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リビングに続く廊下 映画鑑賞

実際にあった事件を後で調べたら、悲惨で

事実は映像よりもっと残酷でした。

2人のご冥福をお祈り申し上げます。

ドキュメンタリーを見ているような錯覚がありました。

子どもを置き去りにする親の事件はたびたびあるわけで、

いきなり死んじゃうわけではないことをこの映画は教えてくれました。

Amazonプライムで無料視聴しました。

子宮に沈める
夫の俊也から一方的な別れを告げられた由希子は、離婚後、娘の幸、息子の蒼空とアパートでの新生活を始める。学歴や職歴もない由希子は、医療資格受験の勉強をしながら長時間のパートをし、2児を養うことになる。しかし、経済的なこともあり、友人からの誘いで夜の仕事を始めるが、帰宅が深夜になる事が増え、家事や育児が疎かになっていく。そ...

あらすじと感想

間取り1DKの部屋の中だけが全てです。

娘サチと息子ソラを一生懸命育てているママでしたが、

夫に捨てられたことで、状況が変化します。

夜のお仕事に通うようになり、育児を放棄し出します。

男性を連れて帰ることもありました。

そして、ママは帰って来なくなりました。

ふたりは

なんとかして、生きるため、飢えをしのぐため、冷蔵庫や棚を調べました。

ついにはゴミをあさりますが、最初に弟のソラが動かなくなりました。

サチもこのままでは死んでしまうと思ったところで、ママが帰ってきます。

ママは動かなくなったソラをガムテープでぐるぐる巻きにしました。

ゴミをまとめ、お風呂にお湯をためています。

次のシーン。

ぐるぐる巻きになっているソラと眠っているようなサチの死体が並んでいました。

お風呂のお湯は入浴するためではなく、

溺死させるものだったのかもしれません。

そこら辺はわかりませんでした。

ソラはミルクを飲んでいて、ちょっと歩けたから1歳半くらいで

サチは幼稚園に入る前の4歳くらいだと思います。

サチがたどたどしく歌を歌ったり、お話したりしますが、

ソラも死んでしまい、サチもしゃべらなくなり、

無音になります。

ゴミをあさるガサガサという音や虫の動く音が響きます。

ママは編んでいたマフラーを死んだ子どもらに巻き、その編み棒を自分の中に入れます。

死んだ子供らをまた自分の中に戻す儀式みたいなものだったのでしょうか。

タイトルがなければ、到底考えつかない意味不明なシーンでした。

大阪2児餓死事件

下村早苗(当時23歳)は懲役30年の刑を言い渡されました。

子育てが面倒になり3歳女児と1歳9か月の男児を死なせた罪は重いのが当然です。

リビングから玄関へ行くドアには子どもが出られないように、粘着テープをしっかり貼っていたそうです。

検死の結果、

2人の胃の中に食べ物はありませんでした。

空腹のせいで

ゴミをあさってそれを口にし、

食中毒で女児が先に死んだそうです。

男児は女児の排泄物等も口にしたらしく、数日後やはり死んだそうです。

ご遺体の一部は白骨化していて、締め切りのマンションの暑さのせいか服を脱ぎ捨て、裸だったそうです。

下村早苗はキャバクラが借り入れていたこのマンションに住んでいました。

いつも聞こえていた子どもらの声がしなくなったことから、

近所の人が通報し、何度か行政が見にきていたらしいです。

もし、もう少し踏み入ってくれていたら、助かったかもしれません。

リビングから出られなかったから玄関まで行けませんでした。

その後、

異臭がするので、管理会社からキャバクラ事務方に連絡があり、

下村早苗は1度マンションに帰っています。

子どもらはもう死んでいて、それを知っていながら、

男とまた出かけました。

警察が入った時はあまりの惨状に驚いたということです。

若い下村早苗が出所する時、彼女はまだ50代です。

先日観た映画で、家庭環境が悪い家に育つと犯罪者か精神病患者になると言っていました。

下村早苗の家庭環境は悪かったということですが、それじゃ救いがありません。

幼い命のご冥福をお祈り申し上げます。

お読みいただきありがとうございました。

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