才能あるアイリーンに嫉妬したコルビュジェは
彼女の造ったコートダジュールの家の壁に自ら絵を描きました。
それはその家にそぐわないものに見えました。
家の調和を壊しているように見えました。
独断と偏見で映画の感想をお伝え致します。
銀座メゾンエルメスの10階に小さな映画館があるのをご存知でしょうか?
今回はアイリーン・グレイと海辺の家を鑑賞してきました。
ル・コルビィジェは世界的に有名な建築家で世界遺産に登録されているものもあります。
彼がなぜにアイリーンの作った家に嫉妬を覚えたのか、
私にはわかりません。
その家に行ったことありませんから。
あらすじ
アイリーンは母親の財産がたくさんあり、芸術に没頭することが出来ていました。
ひと回り下の男性と知り合い、彼名義の家をコートダジュールにつくりました。
海のすぐそばにある家はどこから観ても
素晴らしい。
最初は2人で楽しかったのです。
若い彼は他の恋人や友人を連れて来て、家は雑多な感じになっていきました。
アイリーンはそこを出ていきました。
彼の友人のひとりがコルビィジェでした。
コルビィジェは壁に絵を描きました。
それは家に似合わないものでした。
若い彼は病気になり、アイリーンが会いに行くと、アイリーンに家を託すため、遺言を残すと言っていましたが、残しませんでした。
持ち主のいない家は荒れていきましたが、
もともと素晴らしい家でしたので、改装されよみがえりました。
っていうお話しだと思います。
感想
もともとアイリーンが太っ腹過ぎます。
全部お金を出したなら、自分名義で良かったのです。
自分でアレコレ考えた家が他人に汚されていくのは我慢ならないと思います。
出ていったのは正解です。
私だったら、自分名義にしておいて、追い出してやります。
コルビィジェは私でも聞いたことのある程度に有名な建築家です。
彼を嫉妬させた建築物がアイリーンの家ということに興味を持ちました。
アイリーンは家具を作っていたので、建物と家具の融合もコルビィジェの嫉妬を倍増させていたかもしれません。
アイリーンが違う男性と恋をし、家を作ったなら、
それは違うものに仕上がるだろう。
だからその家は一回り下の男性とともに作り上げたものだとも言えます。
海のすぐそば、
波の音は確かに精神を落ち着かせたりもしてくれるけれど、
ずっとあんな近くで聞いていたら、それはそれで静かな夜を求めたくなります。
今でもアイリーンの家とコルビュジェの絵は残っているのだろうか。
お読みいただきありがとうございました。
ドキュフィクションとは?
ドキュメンタリーとフィクションを映画的に組み合わせたもの。
物語映画を意味する映画ジャンルのひとつ。
あるがままの現実を捉えようとすると同時に
物語の中に非現実的な要素や架空の状況を導入することで、
ある種の芸術的表現を用いて現実の表現を強化しています。