痛くない死に方/最後の時、家で死にたい人、介護している人、考え方はその人ごとにある。難しい。

看取り 映画鑑賞

下額呼吸の場面では泣けた泣けた。

大事な人の死に目にあうのは、必須ではない

私は思う。

どれだけの方が大勢の家族に見守られながら、

息を引き取っていらっしゃるのだろう。

そうでないと前に進めない。

下顎呼吸をご存知ない方のために

死ぬ前、50%以上の方に現れるそうです。

私の両親ふたりにも現れました。

配役

柄本佑 :在宅医療の先生

奥田瑛二:在宅医療のスペシャリスト長尾和弘医師のモデル医師

坂井真紀:父親の介護をする娘

余貴美子:看護師

宇崎竜童:末期癌患者

大谷直子:末期癌患者の奥さん、夫を看取る

あらすじと感想/理想と現実

自宅で家族に看取られながら、

穏やかに死にたいと思っている本人と家族の物語です。

最初は坂井真紀が娘で肺がんを患う父親の介護を頑張るのだけど、

後悔が残る最後になってしまいました。

本人と介護する家族に余程の覚悟がなければ、難しいと思います。

介護する家族は結果がどうであれ、

「もっと何かしてあげられたのではないか」と思うでしょう。

癌患者は多すぎて、緩和ケア病棟にも長いことは入院させてもらえません。

余裕資金のたくさんある方は入院可能なのかもしれません。

結果、在宅介護は必須になっています。

この映画は

介護が必要な家族のいない人が観て、知識をたくわえておける内容になっています。

老人介護にも通じるものあり

癌患者の自宅介護と寝たきりの老人介護を一緒にしてはいけないとは思ってます。

でも介護する家族の負担は似ているような気がします。

私だったら

病院にいたい。

家族に下の世話はしてもらいたくない。

いや、もしかしたら、たまには家に帰りたいと言うかもしれない。

痛みがあったら、どうだろう。

叫んでしまうかもしれない。

稀有な存在

長尾和弘医師のような方に巡り会えた患者さんは幸せです。

ですが、患者さんご家族の気持ちもいろいろなので、

うまくいくかどうかは関わる方全員の気持ち次第と私は思います。

どちらにしろ家族には

「もっと何かしてあげられたのではないか」

という気持ちが残るのです。

私の家族は誤飲性肺炎の危険性が立ちはだかった。

癌ではなく、間質性肺炎でした。

誤飲性肺炎の危険性があるので、

面会時ご家族は何か飲ませたり食べさせたりしないでください。

と入院時に注意がありました。

これって在宅介護でもありますよ。

在宅介護だとお酒も飲めるし、煙草も吸えると思うのは大間違いです。

もし許されていたとしても、(多分普通は訪問診療の先生は許可しないと思います。)

飲み込む時、失敗して誤飲性肺炎で死んだら家族は後悔します。

死を早めたと思うからです。

映画では坂井真紀がドクターと連絡が取れないので、

痛み止めを指定の時間より早めに飲ませたのです。

あまりにも苦しんで可哀想だからです。

それがきっかけになって死んでしまいました。

まとめ

下顎呼吸をしている時には

二酸化炭素によって脳みそに意識はなく苦しんではいない状態だそうです。

だから、もうすぐ死んじゃうってわかっていても

病院によっては

何かあれば連絡致しますからって追い返そうとするし、

普段の暮らしのこともあるから

付きっきりになるわけにいきませんし、

完璧なお別れなんて夢。

父親も母親も息が途切れる時、そばにいてあげられませんでした。

下顎呼吸の映像は辛くて、泣けてきましたね。

お読みいただきありがとうございました。

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