オットーという男 トムハンクスの息子が俳優デヴューしてオットーの青年時代を演じたからなのか違和感なしだった。

映画鑑賞

主人公オットーの青年時代をトムハンクスの実の息子が演じていた。

私は、

主人公の若いころを子役がやっていて、現代になるとちょっとイメージが違うなどとクレームしたくなるタイプだ。

でも雰囲気が良かった若い頃のオットーの俳優を調べてみたら、

実の息子で、この映画が俳優デビューだと知った。

映画を観終わった後にいい感じだった。

↓のは冒頭10分を公開しているのだけど、これだとオットーは変なおじさんになってしまう。

あらすじ ソーニャとの出会いと別れ

妻のソーニャとは落とした本を拾って届けたことで知り合った。

1969年製銀のコインはオットーのお守りだ。

ソーニャの願いで妊娠6ヶ月の頃旅行に出かけた。

幸せの絶頂にあった2人だが、バスの事故にあった。

ソーニャは下半身不随となりお腹の子どもも失った。

オットーは事故関係者を相手取り、方々で訴訟を起こそうとしたが、

ソーニャは「生きることが大切」と言った。

(だから争いはしなかったんだ)

長い年月が経ち、ガン闘病の末、10か月前ソーニャは逝った。

あらすじ 隣人夫婦 ルーベンとアニータ

オットーとソーニャ、ルーベンとアニータ夫婦は若い頃出会い、気が合った。

ただあることをきっかけに2つの夫婦は疎遠になってしまった。

ルーベンの愛車はフォード・フォード・そしてトヨタセリカGTに変化した。

それさえ、気に障るようになった。

オットーはずっとシボレーだ。

ルーベンとアニータ夫婦にはクリスという子どもがいる。

だいぶ前に日本へ行き、音信不通らしい。

アニータはパーキンソン病であることを隠していた。

あらすじ 向かいの家夫婦 マリソルとトミー

トミーは運転のセンスが無い。

引越当日、トミーの縦列駐車の下手さにオットーが手助けをした。

マリソルの積極的で物怖じしない明るさにオットーは振り回されていくが、

嫌な感じはしない。

マリソル夫婦は工具やはしごを借りにきたりして、

お礼にとメキシコ料理やクッキーを差し入れしてくれた。

ついには

マリソルに自動車の運転を教える手ほどきをした。

マリソルはメキシコでボコタ大学の学士

アメリカでカリフォルニア大学の修士を取っていた。

彼女は努力家なのだ。

アビーとルーナという名前の娘がいる。

お腹には後にマルコと名付けられる男の子がいる。

あらすじ OTTO

10ヵ月前、妻のソーニャに先立たれた。

職場では実直で真面目すぎるオットーは敬遠された。

年下が上司となり、オットーは退職した。

オットーが煙たがられていたせいか、

退職祝でオットーの顔が描かれたケーキの

顔部分を迷いなくカットしていった。

戸建て住宅全体のいろいろをチェックするのもオットーは日課としていた。

オットーは肥大型心筋症という病気がある。

父親は同じ病気で死んだ。

1度倒れて入院した際、オットーは悟り

終活を始めた。

あらすじ SNSリポーター シャリ

以前オットーは自殺しようとしていた。

列車が来る際、線路に飛び込もうとしていた。

しかし、先に線路に倒れこんだ老人がいて、

オットーが彼を助けたことでSNSでは有名人になっていた。

SNSリポーターのシャリはオットーに取材を試みるが拒否された。

戸建て集合住宅の会社D&M社は

ルーベンとアニータ夫妻を病気を理由に家から強制的に出ていかせようと目論んだ。

違法な手段でアニータが秘密にしていた病気(パーキンソン病)や

オットーの病気(肥大型心筋症)を調べていた。

オットーはシャリに連絡を取り、

SNSを利用してD&M社の悪だくみを暴露させた。

感想

妻が生きがいであったのか。

その妻が死んだらもう生きていけないと

この世に未練はないとばかりに自殺を繰り返すが失敗する。

オットーの自殺を向かいに越してきたマリソル一家がことごとく駄目にする。

マリソルの心からのお節介がオットーの心の奥に響いてきた。

マリソルはオットーの病気が肥大型心筋症と聞き、笑ってしまった。

心が広い、大きい。

それはオットーそのものだった。

オットーはみんなに優しいのだ。

オットーに必要なのはマリソルの明るさだった。

オットーはバスの事故で妻のお腹の子どもを失った。

だけれども妻とずっと暮らしてきた。

ソーニャが生きている間にマリソルと出会えていればもっと良かったかも知れない。

ソーニャの教え子に愛車を譲渡したり、

オットーの死後、

マリソル一家に、家を渡し、

シボレーを運転手マリソル限定で譲渡、

子ども達の教育費をも残した。

悪くない。

むしろ、羨ましいくらいのオットーの老後だった。

葬式はやって欲しい。

来たいという人だけでいい。

ちゃんと遺言を聞いてくれる人間がいるということが素晴らしいなと思った。

オットー幸せだった。

お読みいただきありがとうございました。

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