本人は何にもしていないのに、
SNSでバズッたり
反対に大炎上してしまったり。
平凡な教授がそのたびに右往左往するのが面白い。
あらすじと感想
妻と2人の娘と地味に暮らしている大学教授ポール・マシューズ。
なぜか人々の夢に現れるようになり、
一躍有名人になってしまう。
夢の中でポールは何もしないのが常だった。
(この何もしないっていうのが面白い。)
しかし、
今度は悪夢に出るようになってしまい、嫌われるようになる。
シマウマはなぜあんなに目立つシマ模様なんだろう。
肉食動物は群れには近づかない。
だから目立つと標的になるけれど、群れの中にいれば安心ということだ。
この映画を2度目観て気づいたことがある。
この教授は一体どういった経緯かわからないが、
企業に実験材料として使われてしまったのだ。
と思う。
後半、ポールは妻や子どもにも嫌われ、ひとりぼっちになってしまう。
(子どもの夢にも恐ろしい人間として夢に出てきてしまうのだから無理もない。)
なので企業が開発した人の夢に入れる機械(時計のような)を腕につけて睡眠に入る。
ポールは妻の夢に入ることができ、
火あぶりされている妻を救った。
ポールは
妻がセクシーだと言った肩パッドが入っているスーツ姿(トーキングヘッズ)で現れた。
なんだか明るい未来を想像できた。
というのはその人の夢に入ることはその人に許可されないと入れないのだ。
なので元妻は元夫を許していたことになる。
シマウマの目立つ縞模様の話が幾度か出てくる。
草原でシマウマ単体だと目立ってしまうけれど、良いときもある。
それは繁殖の時だ。
異性からは目立った方が見つけやすくていいのだ。
シマウマの群れの中にいて、
自分からは行動を起こさない教授は
企業からすれば扱いやすい人物だったのだと思う。
大学時代の同級生が本と出すと聞いて会った。
同級生が自分の考えを横取りしたのだとしたら、共作として出せないか言うためだ。
ネイチャー誌に掲載と聞いてポールは驚く。
ポールは本を出そうと思っているが、まだ書き出してもいない。
同級生ははぐらかして、面会は終わる。
もしポールのアイデアを使ったとしても30年も何も行動を起こさないのなら、それは同級生のものだ。
ポールは何もしないのだから。
だからといって、ポールが駄目な人とは思わない。
多くの人間がポール寄りで
多くの人間が思っていても行動を起こさないからだ。
今回の監督はクリストファー・ボルグリで、制作がアリ・アスターだ。
とても面白いとは言えないが
人間をちょっとおちょくった物語だと思った。
ニコラス・ケイジがお好きな方は観て損はないと思う。
お読みいただきありがとうございました。
